「ダイヤモンド・プリンセス」号で新婚旅行中だった英夫妻、ウイルス陽性の夫を船内で待つ妻


横浜港沖に停泊している大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号だが、乗客乗員約3700人のうち9日までに70人が感染していることが確認された。

イギリスでは乗船していたイギリス人男性とその妻のことが大きく報じられ、新婚旅行中だった夫妻が離ればなれになっていることを『Metro』『Mirror』などが伝えている。
英ウェスト・ミッドランズ州ウルヴァーハンプトン在住のアラン・スティールさん(Alan Steele、58)と妻のウェンディ・マーシャル・スティールさん(Wendy Marshall Steele、51)は先月12日に結婚式を挙げ、その後クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号で新婚旅行を楽しんでいた。

しかしこの新婚旅行が、新型コロナウイルスが原因で台無しになってしまったのだ。同クルーズ船にて香港で下船した男性が新型コロナウイルスの感染が判明したことから、横浜港にて乗員乗客の検疫が行われることとなった。


厚生労働省によると、ダイヤモンド・プリンセス号における9日の時点で確認された感染者は336名の検査中70名となり、そのうちの1人がアランさんだった
アランさんは症状が全くないものの、検査結果が陽性だったことで日本国内の医療機関で治療を受けることになったようだ。皮肉なことに妻のウェンディさんは検疫対象者ではなかったため、アランさんと一緒に医療機関に行くことができず、他の乗船客とともに14日間船内に留まらなければならなかった。
イギリスで看護師をしているウェンディさんはアランさんの付き添いを願い出たが、受け入れられなかったようだ。彼女はその時のことをFacebookにこう綴っている。
「私の夫は今、船から降りました。ごめんなさいね、大げさだと思うかもしれないけど、もしあなたの夫が目の前から連れ去られたらと想像してみてください。夫と再会できるのはいつになることやら…。私は職場で『根性がある』なんて言われるけど、今日ばかりはそうもいかないみたいです。今は夫とまた笑って話せる時までの日を数えています。」
一方のアランさんは、日本の医療機関で過ごす日々に戸惑いもあるようだ。彼もまたFacebookに今の状況を投稿しており、医療スタッフに「朝食に卵料理が食べたい」と申し出たものの言葉の壁のせいかうまく伝わらなかったことや、日曜日にシャワーを浴びることができないことなどを綴っている。
夫妻はスマートフォンで時々会話をしているようだが、ウェンディさんはFacebookで「アランさんがいなくて寂しい」と吐露している。他の乗船客とともに今月19日まで船内で待機しなければならないウェンディさんだが、今月11日には誕生日を迎えるものの、アランさんのいない寂しい誕生日となりそうだ。
このアランさん・ウェンディさん夫妻以外にも現在、乗船客らがSNSで船内の情報を投稿している。なかには美味しそうな夕食の写真とともに「待機4日目、これが夕食よ。トランプ大統領の助けはいらないかも!」や、日本の高校生からの応援メッセージの動画を見ながら「私たちに愛と励ましをありがとう」と感謝するものも見受けられたという。

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