グランピングってなに？初心者必見！定義や楽しみ方を伝授ルーツや歴史も解説

近年、多くのメディアにも取り上げられ、全国各地に個性あふれるグランピング施設が続々と出来てきていることをご存知でしょうか？

従来のキャンプのイメージとは一線を画す、面倒なテントの設営や火おこしといった手間がなく、ベッドやエアコン完備まで快適な施設でおこなう「優雅で魅力的なアウトドア」であるグランピングは、アウトドア初心者や若い女性たちを中心に今話題を呼んでいます。

SNSでも、インスタ映えやトレンドワードになるほど画像や話題があふれ、今後間違いなく新しい遊び方の1つとして「グランピング」は定着しそうです。

でもまだまだ多くの世代で「グランピングってなに？」「なにが楽しいの？魅力ってなに？」という声があるのも事実。

そこで今回は、『グランピングってなに？初心者必見！定義や楽しみ方を伝授　ルーツや歴史も解説』と題し、グランピングが何たるかについてご紹介していきます！

これを知れば、「なぜ流行るのか？」グランピングの魅力について少し分かるかもしれませんよ～♪

「グランピングってなに？」定義や特徴

グランピングとは？

グランピングとは、「優雅な」「魅力的な」といった意味の”glamorous”と”camping”を合わせた造語です。

贅沢にアウトドアを楽しむ新しいリゾートスタイル

もともと海外で普及し、日本に伝わったという「グランピング」は、アウトドアをリゾート気分で贅沢に楽しむキャンプの新しいスタイルとして、日本でも流行りつつあります。

優雅で魅力的なキャンプってどんなキャンプ？

具体的に優雅で魅力的なキャンプとは、どういったものなのでしょうか？

大事なのは、ただお金をかけてゴージャスにしたキャンプとは違うということ。

「優雅で快適に大自然を満喫できる贅沢さ」

まさにグランピングとは、「大自然の中に現代の快適空間をいかに持ち込めるか？」を追求し、体現されたスタイル。

グランピングの歴史

今ではカジュアルな遊びとして流行りつつあるグランピングですが、もともとその歴史は19～20世紀初頭までさかのぼります。

ヨーロッパの列強が世界中に植民地を広げていった時代。イギリス、フランス、イタリア等の貴族たちは、植民地に統治者として赴任する際に、ルイ・ヴィトンなどの大型トランクに生活用品、インテリア、洋服を一式梱包し旅をしていました。

大型船で何百個というトランクを積み込んで移動していたようです。

赴任地に住居を建てるまで、仮住まいとしてテントで生活することもあったそうですが、そこは貴族の生活。

限りなく宮殿の空間と同等の快適さが求められたようす。

それが現在のグランピングのルーツとなっているようです。

20世紀の後半には、映画スター、有名作家、ファッションデザイナーたちが、こぞって同じようにロンドンやパリの都会生活から、優雅なグランピング生活を求め、地中海の孤島やアルプスの山の中に向かったそうです。

かつては限られたセレブリティが余暇を楽しむラグジュアリーなライフスタイルだったものを、一般的に誰でも便利に楽しめるスタイルにしたものといえば分かるでしょうか。

グランピングの楽しみ方ってなに？

キャンプの醍醐味である「アウトドアを満喫する」。ここは外してはなりません。

しかし、キャンプを楽しむためのいろいろな準備、テントの設営や道具一式、火おこしや調理、宿泊環境に至るまでなにかと初心者にとってはハードルが高いイメージがあるのも事実ですよね？

そんなわずらわしい手間がほぼ解消され、実に快適な環境で優雅に過ごせるのがグランピングの最大の魅力！

日帰りでも宿泊でもそれぞれに満足できる環境が整っていて楽しい時間を過ごす♪

例えるなら、アミューズメント施設に行って思いっきり楽しむという感覚に近いでしょうか！

アウトドアを満喫♪

本来のグランピングは、キャンプと同様、大自然の中でアウトドア体験をすることがメインです。

夜空に光る満天の星空、心地よく聞こえる野鳥のさえずり、フレッシュな空気など、日常では感じることのできない自然の醍醐味を思う存分体感できるのはアウトドアならではですよね！

ちょっとしたセレブ気分を味わえる快適さ

アウトドアでありながら、優雅で快適に過ごせることもうれしいのがグランピングの良さ。

焚火にワインなんてロマンチックな夜を過ごせそう♪

キャビンのテラスでガンガン火を焚いて、自然を満喫しながらワインを飲む贅沢な時間。

まさに至福のひととき！

自然を五感で感じながら、快適に過ごせる宿泊施設や露天風呂といった環境、自宅では味わえない豪快な食事など、あらゆるストレスを排除して優雅なひとときを過ごす。

従来のキャンプにはないラグジュアリーがグランピングの大きな魅力です。

グランピングの特徴ってなに？

グランピングと従来のキャンプとの違い

グランピングと従来のキャンプとの大きな違いは、手ぶらで行けるかどうかが大きいと思います。

もちろん宿泊の場合の着替えなどは必要ですが。

例えば、
・テントや道具一式を持って行く必要がない。
・施設に専用スタッフがいる。

グランピングでは食事の準備から片付けにいたるまで、基本的にはスタッフがすべて行ってくれます。

もちろん食材を持ち込んで自分たちでBBQなど自炊をすることも可能ですが、施設によっては豪華な食事がついたプランが用意されている場合も少なくありません。
(＊自分たちでBBQなどする場合も食材や道具一式は施設で用意されています。)

宿泊の場合も、テントで気になる夏の暑さや冬の寒さ、虫や寝心地の悪さも、完備された宿泊施設なら一切ストレスはありませんね。

テントの設営から食事の準備、後片付けまでなんでも自分たちでする必要がないという便利さと、アウトドアでありながらリゾートホテルのような心地よい空間で寝泊まりできるという快適さが、従来のキャンプとは大きく違う点ではないでしょうか。

まさに至れり尽くせり♪

ほかにもアクティビティや充実した設備が魅力的♪

グランピングでできる体験やアクティビティ
グランピング施設によっては、大自然の中での遊び方や楽しみ方などを教えてくれるアウトドアに精通したスタッフがいるところもあります。

・トレッキングやカヌーなどのレジャースポーツで自然を体験。
・ピザ窯でのピザ作りや燻製作りといったクッキング。
・焚火を囲んでのキャンプファイヤー。
・ハンモックに揺られながらの星空観察

これらはほんの一例ですが、グランピング施設ごとに特徴ある様々な体験メニューやアクティビティが用意され、アウトドアならではの非日常を満喫することができます。

なんといっても豪華さと快適さにこだわる設備の充実ぶりは、どの施設も目を見張るものがあります。

お風呂やトイレが完備されていたりするのはもちろん、大きなテントにホテルのようなベッドが用意されていたり、天然温泉やプールまで備えた施設もあり、まるで海外のリゾートホテルかのような感覚でアウトドアが楽しめます。

「優雅で快適な環境でアウトドアレジャーを楽しみたい」という希望を最大限叶えてくれる。

それがグランピングの大きな魅力であり特徴となっています。

どんな形態がある？

一口にグランピングといってもさまざまな形態があります。

・テント型
・コテージ型(ヴィラ型)
・トレーラー型

テント型

グランピングのテントには、自然を五感で感じつつも、ベッドや冷暖房を完備してより快適な滞在ができるような工夫が施されています。

施設でよくみられるのがドーム型テントです。

形状はモンゴルの移動式住宅・パオを連想させるタイプですね！

テント型の特徴は、自然との一体感が味わえるという点。美しい景観を楽しんだり、自然動物を身近に感じられたり、また、差し込む朝日や星空を感じることができるようテントの一部が透明になっているものがあったりと、従来のテントに近いながらより快適に過ごせるのが人気です。

コテージ型（ヴィラ型）

コテージは一棟貸し切る別荘タイプの一戸建て型施設です。

「ヴィラ」と呼ばれることもあります。規模にもよりますが、通常部屋は複数あり、キッチン、シャワーやトイレなどの水廻り、ベッドや布団などの寝具、冷暖房などの空調設備が備わっている場合が多いようです。

混同されやすいのがバンガローやロッジなどキャンプ場でよく見かけるログハウス風施設ですが、こちらは基本シャワーやトイレなどは完備されていない場合がほとんどです。

小さなお子様連れやカップル、またペット同伴など用途によっては重宝される施設です。

トレーラー型

トレーラー型とは、アメリカ映画などでよく見られる自動車で牽引するタイプのキャンピングカーのことです。

キャンピングカー自体、最近流行で内装をオーダーで快適な居住空間にカスタマイズしてキャンプを楽しむ方も増えているようですが、こちらはエンジンや運転席のない、キッチンや寝室などの居住スペースのみのタイプ。

アメリカでは昔からキャンピングカー同様、キャンプ場でトレーラーハウスに宿泊しながら休暇を過ごすレジャーが普及していて、外観、内観ともにアメリカンな雰囲気のおしゃれなものもあり、SNS映えすると若者などを中心に人気を博しているようです。

あなたもグランピングデビュー？成功させるコツ

初心者さんが初グランピングデビューを成功させるコツは、ずばり！「頑張りすぎないこと」。

最初から完璧に準備万端で失敗なくやろうと思わないことです。

レジャーですから「またグランピングやりたい！」と思えるように、ある程度時間も準備もゆるめのプランで臨んでみてはいかがでしょうか？

意外となんとかなるもんですよ♪

まずは軽めの日帰りグランピングから始めてみましょう

グランピングもキャンプと同様に、日帰りで楽しむ人もいれば、宿泊する人もいます。

宿泊はいろいろハードルが高いと感じる人は、まずは試しに「BBQ目的の日帰りグランピング」くらいから始めてみましょう。

どうしても宿泊をしてみたいという人は、設備のしっかり整った宿泊施設を選ぶことをおすすめします！

手ぶらで行けるグランピング施設が無難

まずは、グランピングを実際に一度体験した上で、少しずつ必要なアイテムをそろえていくのが理想的です。

最近はアウトドア用品がほぼそろっている施設も多いので、最初は手ぶらで利用できる便利な施設を利用してみるといいでしょう。

水回りがしっかりした施設を選ぼう

グランピング施設を選ぶ際のポイントのひとつに、水回り設備がいかに充実しているかがあります。

トイレや水道、宿泊する際にはお風呂に関して、清潔さや水圧などどうか？を施設に確認して決めることもおすすめします。

特に女性は水回りを重視する傾向があるので、予約される場合はその辺りよく確認して決めてくださいね♪