テクノとアイドルが融合した形で、多くのファンから高い支持を集めるアイドルユニット『Perfume(パフューム)』。今年は結成してから20周年の節目の年でした。
思い返すとブレイクのきっかけとなったCM『ポリリズム』で一気に世間から注目を浴び、当時、アイドルユニットの出現としては斬新だったように記憶してます。
しがない地方アイドルでしかなかったPerfumeが、一躍全国のスターダムに昇りつめるまでには、紆余曲折あったようです。
20年も現役で続けている人気の理由、Perfumeの魅力っていったい何なのでしょうか?
今回はあらためてヒストリーを紐解いて「Perfumeの魅力」について迫ってみます。
Perfume、現在の彼女たち
『ポリリズム』で一世を風靡したPerfumeも今年で結成20周年!
数多くのヒット曲を生み出し、紅白にも毎年出場するほどの、今や世代を問わない人気アーティストとなりました。
活動は国内にとどまらず、世界にも積極的に出ていき今やPerfumeのファンは世界中にいます。
少し前にリリースした待望のベストアルバム『P cubed』は、オリコンランキング堂々1位を獲得!
そのベストアルバムを引っさげ、今回開催される予定だった『Perfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Dome』はまさに集大成的な節目のライブだったわけですが、新型コロナの影響でやむなく公演が中止されることになってしまいました。
Perfumeプロフィール
3人組テクノポップユニット。2000年結成。広島県出身。
地元・広島での活動を経て、2005年にメジャーデビュー。キュートなルックスに抜群のダンスパフォーマンスとハイクオリティなデジタルサウンドが相乗効果を生み出し大ブレイク。さらに最新技術を取り入れたライブ演出はいつも話題に!
生年月日1989年 2月15日生、A型、愛称「あ~ちゃん」
★樫野 有香(かしの ゆか)
生年月日1988年12月23日生、A型、愛称「かしゆか」
★大本 彩乃(おおもと あやの)
生年月日1988年 9月20日生、A型、愛称「のっち」
perfume ウィキはこちら↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/Perfume
3人はデビューから今までほとんど喧嘩をしたことがないとよく公言しています。
Perfumeの人気の秘密は、こんなメンバーの仲の良さや、ファンを大切に思う気持ちが、ファンの心を惹きつける1番の理由だと思います。
西脇綾香(あ~ちゃん)
ポニーテールがトレードマークの「あ~ちゃん」さん。
広島アクターズスクールに入校したきっかけは、母親が歌手の福山雅治さんの大ファンで、彼の所属する芸能事務所『アミューズ』が、広島アクターズスクールに出資していることもあり、もしかしたら将来、福山さんに会えるかもしれないという理由から・・・
だったそうです。
要は、本人の希望というより、親の願望を叶えるために、芸能界入りした感じですね。
ちなみに、あ~ちゃんの妹(西脇彩華さん)は、アイドルグループ9nineのメンバー。
あ~ちゃんの性格は、ピュアで天然なところを持っているものの、Perfume愛は人一倍強く、ダンスパフォーマンスの才能もあると言われるメンバー。
インタビューやコメントを求められた際も、トーク力があって笑いも取れる。彼女を中心にMCを回すなんてことも。
また、演技力を評価され、女優として活動することも・・・
(東京タラレバ娘では声優にも挑戦してましたね!)
そんなあ~ちゃんですが、ファンの間では、かしゆかさん同様、ギャップ萌えの高いメンバーで、どこか癒やされると評判も高いですね。
樫野有香(かしゆか)
ストレートロング(前髪ぱっつん)がトレードマークの「かしゆか」さん。
生まれは石川県ですが、親の仕事の関係で5歳~7歳までは北海道、7歳以降は広島で育ったんだそうです。
見た目通りおっとりした性格でマイペースな面を持っている一方、とても負けず嫌いで努力家な一面も持っている、オンオフがはっきりしているタイプ。
Perfume愛が強く、かなりこだわりが強いのか、ライブハウス一つにおいても5万人規模のステージでファンを熱狂させたステージであっても、「まだまだ上がある、納得はしていない」と語るなど、とてもプロ意識が強いメンバーでもあるようです。
そのくせ大の野菜嫌いだったり、ニシキヘビが抱けたり、モモンガを飼い始めたことがあるなどの動物好きだったりと、少し変わった一面も持っています。
意外と小悪魔系(?)女子で過去にバラエティではそのスキルを発揮していました。
モデル体型の美しいルックスと、内面の性格が釣り合っていないような、ギャップも感じられ、実に魅力的なメンバーといえます。海外では彼女のファンが多いようです。
大本彩乃(のっち)
ショートボブがトレードマークの「のっち」さん。
ダンスパフォーマンスの才能が非常に高く、振り付け担当や他の関係者からも、全ての楽曲において振り付けの理解度がメンバー間で一番高いという高評価も・・・
その一方、性格は3人の中で一番マイペースで天然な性格なんだそうです。
また、人一倍人見知りでインドア派。休日は自宅で寝るかゲームしているとのこと。
あまり社交的ではないようですね。
一見、クールビューティーでしっかり者な性格かと思いきや、一番”クセが強い”ギャップ女子だったんですね~。
メンバー同士の中では、どんな場面でも動じない(らしい)肝の据わり方がとても頼りがいがあるらしいです。精神的支柱だとか、意外ですね~。
のっちさんは母親譲りなのか長身で、まるでモデルのようなビジュアル。さらにショーパンにヒールがレギュラースタイルなので、「何頭身?」と思わず二度見する足の長さ。
ライブに行けばよりリアルに感じます!
Perfumeの経歴(歴史)
今でこそ、超テクノポップアイドルグループの第一人者として活躍しているPerfumeですが、最初からテクノポップ主体のアイドルグループとして活動していたわけではありません。
以前とある番組で紹介されていますが、
こちらの映像↓
『3分でわかるPerfume』
Perfumeの結成から現在まで、これまでの経歴を簡単に振り返ってみましょう。
最初は2人からはじまった!?
Perfumeは、最初から、今のメンバーで活動していた訳ではありません。
最初の出会いは、1998年12月。
あ~ちゃんとかしゆかさんの2人は、アクターズスクール広島と別の芸能事務所主催のスクールが開催した体験レッスンで出会います。
当時、あ~ちゃんは、偶然出会ったかしゆかさんに対して運命の出会いだったと言います。一方、かしゆかさんはあ~ちゃんに対して、特に印象はなかったそう。
後にあるテレビ番組で、とにかくあ~ちゃんに堅い握手を求められ、かしゆかさんはかなり戸惑ったと、語っています。
Perfumeの前身となる『Y.A.Y』が結成されたのは、その出会いから約2年後
テレビ新広島(TSS)主催の芸能スクール『アクターズスクール広島』の1期生として、あ~ちゃんとかしゆかさんは再会します。
さらに、同期生の河島佑香さんを加え、3人でスクール内ユニットとして『Y.A.Y』を結成!
本当はもう1人誘い4人組として活動したかったものの、断られたため3人組ユニットとして活動開始したそう。
しかし、あまり活躍の機会に恵まれず、改名もしたもののしんどい時期だったそうです。
ちなみに『Y.A.Y』→『ぱふゅ~む』と改名しました。
情熱大陸 Perfume 編 – YouTube
グループ名『ぱふゅ~む』の由来
この『ぱふゅ~む』というグループ名の由来は、当初メンバーである
あ~ちゃん(西脇綾香さん)、かしゆか(樫野有香さん)、さやか(河島佑香さん)
の名前の最後に『香』という文字が偶然にもあることから、香=perfume(パヒューム)という英語をひらがな表記として命名したと公表されています。
この『ぱふゅ~む』誕生が、まぎれもなく今のPerfumeの原型で、彼女たちの経歴を語るうえで外すことの出来ない、いわゆるターニングポイントと言えます。
のっち(大本彩乃)が加入
結成して改名もして心機一転で臨んだ『ぱふゅ~む』でしたが、相変わらず陽の目を見ることはなく、細々と活動していた最中の2001年、メンバーだったさやか(河島佑香さん)が、グループを脱退してしまいます。
このまま解散かと思われた中、残ったあ~ちゃんとかしゆかさんは、新たなメンバー探しに奮起します。
メンバー第一候補から、「かわいいアイドルグループでの活動なら無理」という理由で断られたため、次候補だった同期生ののっちさんに声をかけたところ快諾したそう!
この出会いが後にスーパーグループ誕生になることなど、崖っぷちだった当時の彼女らには思いもしなかったのではないでしょうか。
デビューを果たすも・・・
perfume - 広島時代 デビュー前
努力の甲斐あって、2002年3月、アクターズスクール広島『もみじレーベル』より、インディーズながらもCDデビューを果たします。
晴れて、新生『ぱふゅ~む』としてスタートし、パッパラー河合さん(爆風スランプ)のプロデュースの下、広島のローカルアイドルとして活動していきます。
デビューとは言えインディーズ、まだまだ知名度もなく下積み時代の毎日でした。
まずは知名度を上げる為と、マグロの解体ショーやら盆踊りイベントなど、とにかくどんなイベントオファーにも出演し続け、地道な宣伝活動の日々。
華やかなアイドル活動とはおおよそかけ離れた不遇の時期を過ごす3人。
『ぱふゅ~む』から『Perfume』へ
無名の広島限定ローカルアイドルだった『ぱふゅ~む』でしたが、大手芸能事務所『アミューズ』主催の女性新人タレント養成プロジェクト『BEE-HIVE』加入をきっかけに上京し、このときグループ名を現在の『Perfume』に改名します。
人気の理由、新時代アイドルにチャレンジ!
さらに、異例の抜擢となる中田ヤスタカさんをサウンドプロデューサーに加え、典型的なアイドル路線から、テクノポップと融合させた現在のPerfumeの音楽形態に変更します。まさに前例のない新たな挑戦であり、かなりの賭けだったことでしょう!
そして、2005年にはメジャーデビューを果たし、Perfumeが魅せる斬新なテクノポップアイドルグループの存在が、徐々に浸透していきます。
『ポリリズム』からメジャーに!
それから2年後の2007年、ついにPerfumeの3人が注目されることになるのです!
リリースした5枚目シングル『ポリリズム』が、NHKと公共広告機構によってコラボされた、リサイクルキャンペーンCMのイメージソングに起用されると、たちまち大ブレイク!
有名ミュージシャンや業界関係者がこぞって彼女らの後押しをし、
ここから彼女たちの快進撃は始まります!!
翌年にはミュージシャンの憧れ、日本武道館でのワンマンライブを開催し年末は紅白出場。
数々の賞も受賞し、瞬く間にPerfumeはトップアーティストの仲間入りを果たします。
Perfume_ブレイクの実感と涙~2007年末
あれから十数年、いまだ現役でテクノポップアイドルの先頭を走り続けている彼女たち。
苦しかった下積み時代を乗り越え、無謀とも思われた新たなアイドル像を確立し、トップとなった現在でも研鑽を惜しまず、未だチャレンジし続けるひたむきな姿に、ファンは心打たれないはずはありません。
ながく活躍し続けられる人気の理由は、彼女たちPerfumeにたくさんの魅力があるが所以でしょう!
Perfumeの魅力を検証!どんなアイドル?
「ハイヒールで踊る姿がとても美しい」(20代女性)
「オシャレで可愛い」(30代女性)
「楽曲がよく完璧なダンス、映像とのコラボが凄い」(50代女性)
「美しいダンスと徹底したビジュアル」(30代女性)
といったコメントが目立ち、彼女たちが女性にとって憧れの存在となっていることも窺い知ることが出来ます。
さらに、ビジュアル面だけでなく、楽曲のクオリティーの高さ、卓越したダンスパフォーマンス、先進的な演出の数々、そしてライブMCやテレビ出演時などで見せる彼女たちの人柄など、総合的な魅力が人気の理由であることがよく分かります。
では、実際にこれらそれぞれの魅力を検証していきましょう。
テクノサウンドと融合した、正確なダンスパフォーマンスが魅力!
Perfumeダンスが魅力
Perfumeの代名詞、特徴的で完璧なダンス。キレキレで、顔や手の角度、位置など、3人完璧に揃っていますよね。もはやシンクロ技とも言われているほど。
そんなPerfumeのダンスは、完成度が高く、ダンス業界のプロたちからもかなり高評価を受けています。
やはり、Perfumeの最大の魅力は、寸分の狂いもなく正確に揃った、テクノサウンドに融合させたダンスパフォーマンスにあります。
可憐な動きの中に激しい動きも多数あり、見ようによってはある種、空手の演武のような動きに近いとも言えます。
例えば、映画『ちはやふる』の主題歌にも起用された、『FLASH』は、まさに空手の演舞を取り入れた、Perfumeならではのテクノ系ダンスパフォーマンスが魅力的な楽曲です。
[Official Music Video] Perfume 「FLASH」映画『ちはやふる』主題歌
ダンスパフォーマンスの中で、Perfumeにしか出せない世界観が生まれ、多くの観客が魅了されるのです。
人気の理由その①:印象的な振付け
Perfumeの振付けはとても印象的。
Perfumeのために作られたPerfumeにしかできない、”芸術的な振付け”とよく表現されます。
独特な動きもたくさん取り入れられていて、ダンスを見ただけで、これぞPerfume!とわかるくらい。
Perfumeのダンスの振付けを担当しているのは、ブームとなった恋ダンス(星野源)の振付けや、2016年リオ五輪閉会式の振付けも務めた演出・振付家のMIKIKOさん。
今更ながら改めてMIKIKOせんせいの振付とPerfumeのダンスは芸術だなと思うのです。
久しぶりにゆっくりDVD見ながら思う。
はわわ…— 中元ミレイ/MIREI (@miikolovesbaby) May 31, 2014
Perfumeのダンスが注目された一つの理由には、特徴的で印象深い、芸術的な振付けがありますね。
人気の理由その②:狂いのないシンクロ
なんといっても、Perfumeのダンスで凄いのは、息がピッタリというか、もはやシンクロな神業。
ポーズや手の位置、手の動かすタイミングなど、どれひとつ取っても徹底して揃えているのがよくわかります。
Perfumeといえばヒールで踊っているイメージですよね。
キレキレ!な激しいダンスを踊っていながら、どこか女性らしさも垣間見える可憐さがある。
思うに、女性らしさを引き立てているのがこのヒールじゃないでしょうか?
なんでヒールなのに踊ったり片足で跳ねたりあそこまでできるんだろうって、いつも感心します。
ヒールで、あそこまでしなやかにピタッと揃えながらダンスをするのはきっと至難の業のはず。
彼女たちの技術力の高さを証明していますよね!
やっぱりPerfumeのダンスは良い…いつ見てもあのシンクロ率には泣きそうになってしまう
— つち (@libela_list) August 24, 2018
サビの「ねぇ♪」という呼びかけるような振りがとても可愛らしく印象的な『ねぇ♪』
この曲は、MVで見せた足技が「ヒールでこの足のステップはまじでスゴイ!」と話題になった一曲でもあります。
perfume の ねぇ の、間奏のダンスを推しがやってるの想像しただけでもウホホホってなる。
このステップ本当にすごい。。ループしちゃう よくヒールでできるよなぁとhttps://t.co/c1vzgBeCdQ— nagi (@hlotrp) May 19, 2018
まさに芸術レベル!
名プロデューサーが生み出すテクノサウンド
ダンスパフォーマンスも最高ですが、やっぱり彼女らの楽曲を手がける音楽プロデューサー・中田ヤスタカさんの作り出すテクノサウンドがあってMIXされてこそのアイドルユニットな気がします。
どんなハイクオリティなダンスパフォーマンスがあっても、中田ヤスタカさんのテクノサウンドが無ければ、Perfumeとして成立しない気がします。
たぶん彼女らの魅力も十分に引き出されてはいなかったでしょう!
彼(中田)が手がけたテクノポップサウンドと、アイドルPerfumeのダンスパフォーマンスが融合することで、新たなテクノポップアイドルというジャンルが誕生し、今まで歴史を築き上げてきたといっても過言ではありません。
デジタルでしか奏でることが出来ない音進行や中毒性のあるサウンドに、アコースティック音源に慣れた方が聴くと、最初は違和感を感じるのですが、慣れてくると不思議とデジタルの波が心地よく聴こえてくるという意見もあります。
もともと日本の音楽シーンではYMO(坂本龍一さん)に代表されるデジタルサウンドのジャンルはありました。
平成世代はTM NETWORK(小室哲哉さん)で知る人が多いでしょうか。
実際、J-POP界を盛り上げた彼らの貢献度は高いでしょう。
でも、アイドルのカテゴリーでは前例はなく、しかも女性アイドルでは前代未聞でしょう。
そんな中、女性アイドルグループにあえてテクノサウンドを起用するという試みは、今となっては当たり前ですが、当時とすれば先見の明があったとしか思えません。
perfume楽曲紹介
[Official Music Video] Perfume「ポリリズム」
[Official Music Video] Perfume「チョコレイト・ディスコ」
[Official Music Video] Perfume「Dream Fighter」
[Official Music Video] Perfume 「マカロニ」
Perfume 「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」 from LIVE
[Official Music Video] Perfume 「TOKYO GIRL」ドラマ『東京タラレバ娘』主題歌
[Official Music Video]Perfume 「再生」
[Official Music Video] Perfume 「Time Warp」
さいごに
今回は、Perfumeについて彼女たちのプロフィール、経歴(歴史)をはじめ、魅力とは?について映像を交えてご紹介しました。
かつて広島のイチ地方アイドルが、世界中にファンを持つビッグアーティストになるまでのサクセスストーリーや、超人的なシンクロダンスや名プロデューサーが生み出す楽曲、どれをとっても実に魅力的なグループですよね♪
まさに唯一無二のアイドルグループとして確固たる地位を築いています。
あらためて記事にまとめてみましたが、perfumeの凄さというか懐の深さに私自身も再発見出来ました。
今後もPerfumeは、世界が認めるテクノポップアイドルグループとして、多くのファンから愛され続ける活躍を見せてくれるはずです。
いつまでも輝き続けてほしいですね♪