高齢者の運転事故が多発!!家族に責任はかかってくるの?

「そういえばうちの両親、今年でいくつだっけ?えっ!もう70歳になるんだっけ。」

「もしうちの両親が加害者になっちゃったらどうすればいいの?被害者が亡くなられでもしたらいったいどうすればいいの・・・。」

ご夫婦や家族でこんな会話、身に覚えがありませんか?

ここ最近連日のようにあちこちで起こってる高齢者の自動車事故。

加害者 被害者どちらの立場になってもとても不幸ですよね。

もし、高齢のご家族が加害者になってしまった場合、いちばん心配なのが、身内のわたしたちにもひょっとして刑事罰責任があるのかしら。

ということじゃないですか?

当然、そうなれば申し訳ない気持ちはあると思いますが、全責任をとってと言われるとなんとも辛いです。

そこで今回、実際のところ責任についてはどうなの?捕まってしまうこともあるの?について調べてみましたのでくわしく解説していきます。

高齢者ドライバーが交通事故を起こす可能性と気を付けたいこと

こんなデータがありました。

75歳以上のドライバーの死亡事故件数 75歳未満全体と比較して、免許人口10万人当たりで2倍以上発生(平成29年交通安全白書)。

身体は元気でも誰であろうと年齢とともに認知機能は低下してきます。

そんな状態で運転するのは、いつ死亡事故を起こして“加害者”になってもおかしくはない高齢者ドライバー。

わたしもたまに街中で見かけますが、クセというかある種、独特な運転をなさる方がいらっしゃいますね。とても怖いです。

本人はたぶんですが、普通に運転出来ていると信じているんでしょうね。

一昨年“認知機能検査”を受診する改正道路交通法も施行され、もし75歳以上で疑わしい人は免許の停止又は取り消しになります。

それでも規制としては正直完全ではなく、生活環境も鑑み多少は目をつむっているのが現状だと聞きます。

とりわけ認知症予備軍と判断された高齢ドライバーの運転ほど予測不能なものはありません。

よく事件で当事者が証言している「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」なんて最たる証拠です。

高齢運転者表示(もみじマーク)でも付いていれば分かるものの、付いてなければ疑わしければこちらが近づかないよう気を付けるしかありません。

もらい事故なんて嫌ですもんね。

もし死亡事故を起こしたら?家族の責任はどうなるの?

さあ。これが身内に高齢ドライバーがいる方がいちばん気になる核心ですが、「もし死亡事故を起こしたら?家族として責任はどうなるの?」

運転に不安があるのを知っていながら、異変を感じていても“止めなかった”家族の責任という罪。

はたして、あるのか?ないのか?

もし死亡事故を起こしてしまった場合

高齢の家族が交通事故を引きこして不幸にも相手を死亡させてしまった場合、基本的には加害行為を行った本人に損害賠償責任があります。

これは民法709条に記載されているとおりです。

刑事責任において、過失運転致死罪で7年以下の懲役もしくは禁固、あるいは100万円以下の罰金を支払わなければなりません。

民事責任においては、被害者への損害賠償を支払う義務があります。

行政責任においては、自動車免許の取り消しになります。

家族の責任はどうなの?

たとえば高齢の親が交通事故を引き起こしたときに、加害者本人ではなく家族が責任を負わなければならないこともあります。

もし加害行為を行った本人に「責任能力がない」と判断された場合には、その家族が被害者に対する損害賠償責任を負う必要があるのです。

監督責任とは?

民法714条に「監督責任」について明記されています。高齢の親が認知症と認定されており将来的に交通事故を起こすかもしれないと、

思っていたにもかかわらずそのことを放置していた結果、事故が起こったときにその事故と認知症との因果関係が証明されれば、

家族が責任を問われる可能性はあります。いわゆる「監督責任」というものです。

被害者への賠償責任

もし家族が監督義務者として認められた場合、その監督義務者は加害者の本人に代わって被害者へ賠償を負う責任があります。

事故を起こした親が認知症であるケースが多いのですが、自分が監督義務者かどうかの判断基準は同居かどうかが関係するのです。

どうやら、条件によっては責任が発生するようですね。

運転免許返納は絶対義務化にすべき!

とはいえ、永く自動車を運転してこられた高齢者は、ご自分の運転技術にプライドを持っておられることが多く、

特に運転手などお仕事でずっと運転してきた方ではなかなか衰えているという自覚がないと聞きます。

いくら家族からと言えども、運転する資格なしという烙印をなかなか受け入れられない人が多い気がします。

たとえトップアスリートだって加齢による反射神経や判断力などの衰えは、例外なく起こるのですからそこは甘んじて受け入れてほしいものですが。

事故が起こってからでは遅いので。

個人的には専門有識者がある一定のボーダーラインを決めて、それに満たないボーダーライン以下の方は無条件に免許失効、

みたくならないものかと思います。簡単ではないとは思いますが、できたらとっくにやってるでしょうね。

まとめ

以上、もし死亡事故を起こしたら?家族の責任はどうなるの?についてまとめてきましたが、

交通事故を引き起こしたら基本的には運転手本人に賠償責任が発生します。

ただし、加害者が認知症など責任能力が不能なら家族にその責任が生じることもあります。

少しでも運転に対し不安があれば免許の自主返納をすすめることが大事。

親が高齢者の場合は運転を控えてもらって、できるだけ自主返納をすすめてみましょう。

高齢者運転事故について専門家に相談したり、自動車税、任意保険の料金、車検代、ガソリン代などの経費がどれだけかかっているかだったり、

移動手段や家族のサポートを提案してみたり併せて話し合ってみることで、自主的に返納へ促しやすくなるのではないでしょうか。。

これ以上、不幸な事件が増えませんようにと祈るばかりです。