マキマによって明らかにされた、かつてチェンソーマン(チェンソーの悪魔)が戦ったという、「4人の騎士」と「武器の悪魔」の存在。
多くの考察によれば、4人の騎士はチェンソーマンの宿敵として存在が示唆されている4人の強力な悪魔のこと。
その4人の一人、第1部の黒幕がマキマ(支配の悪魔)だったことから、多くの有力な考察がされ第2部以降の展開にいろいろと憶測を呼んでいます。
そこで今回は「4人の騎士」の存在と「武器の悪魔(武器人間)」の正体に注目しまとめてみます!
重要なキーワードとなるのが、『黙示録の四騎士』です。
マキマが語った4人の騎士の存在と黙示録の四騎士との関連性
チェンソーマン第84話でマキマが、
『例えば、死 戦争 飢餓 この世にはなくなった方が幸せになれるものがたくさんあります』
と語るシーンがあります。
さらに第87話ではマキマがチェンソーマン(デンジ)に対し、
『かつて武器の悪魔達と四人の騎士がチェンソーマンと戦い、その最中チェンソーマンは私達の前から姿を消してしまった』
『探しても見つからなかったのは当然でした、貴方は変わり果てた姿で生きていたのだから』
とも話します。
なぜマキマがチェンソーマンの過去やこのことを知っているのか?
まるでその場にいたかのように・・・
「私達の前から・・・」とマキマが発言していることから、彼女(契約する悪魔)がチェンソーマンと戦ったうちの1人だったことがほぼ明白となります。
そこで“支配”“四騎士”これらのキーワードから、『ヨハネの黙示録』にある四騎士がモチーフとなっているとする考察がかなり有力となり真実味を帯びたのです。
ではその4人の騎士と武器の悪魔たちとはいったい何者なのかについて掘り下げていきます。
「4人の騎士」はヨハネの黙示録の四騎士がモデル?
モデルとされるこの『ヨハネの黙示録の四騎士』ととはいったい何なのでしょうか?
『ヨハネの黙示録の四騎士』とは?
まず『ヨハネの黙示録』とは、キリスト教の教えにおいて使徒の一人であるヨハネによって記されたキリスト(神の御子)の預言を解釈し記したもので、聖書に記述があります。(諸説あり)
内容を分かりやすく言うと、
神によって封印された7つの災悪のうち4つが解かれたとき現れるという、イエス・キリストが人類に対して未来に起こるであろうと予言した災悪を、4人の騎士に例えて使徒に説いた話を、ヨハネが黙示録として書き記したもの
キリスト教の聖書の教えのなかで、人類にとって恐怖とされる災悪が起こりうることを預言した記録として解釈された教えで、「ヨハネの黙示録」はキリスト信仰では今でもさまざまな議論を呼ぶメジャーな章でもあり、題材として多くのメディアや作品で取り上げられています。
では具体的にその4人の騎士に例えられた災悪とはいったいなにか?
黙示録にはこう記されています。
上の画像にあるように、これら4騎士には地上の人間を殺す役割がそれぞれ与えられているとあります。
第二の騎士:“戦争”人間に戦争を起こさせる役目(剣が象徴)
第三の騎士:“飢饉”地上に飢饉(飢餓)をもたらす役目(天秤が象徴)
第四の騎士: “死” 疫病や野獣をもちいて、地上の人間を死に至らしめる役目(死の神ハデスを連れている)
このことから多くのかたがお気付きだと思いますが、第1部でマキマが契約した「支配の悪魔」が、この第一の騎士にあてはまると推測できます。
次に、原作(第2部)ですでに登場した、三鷹アサが契約した「戦争の悪魔」がおそらく第二の騎士であることも推測できます。
ご覧のとおり、もはや疑うべくもなくこの『ヨハネの黙示録の四騎士』をモデルとして取り入れていることは明らかでしょう。
となれば、第三、第四の騎士が存在し今後登場するであろうことも否定できませんよね。
既存の登場キャラで、疑わしい心当たりとなる人物も数名予想出来ますが、これら災悪の悪魔の恐怖から人類を守るのがデンジことチェンソーマンなんでしょうね!
第一の騎士:支配の悪魔(マキマ)
チェンソーマン第1部の黒幕だった、支配の悪魔:マキマさん。
彼女の能力はまさに人間・悪魔問わず対象者を絶対服従の下僕として、その能力までも自在に操ること。
チェンソーマンを執拗に支配しようと企んでいたのは、自分以外の黙示録の騎士(悪魔)を食べさせ、この世からそれぞれが象徴する「死」「戦争」「飢餓」を無くそうと画策していた彼女。
違う見方をすれば、真の救世主では?との声もありますが、なにしろやり方がエグい!!。
ザ・美人の容貌と非道とも思える発言の数々、まったく正体不明な存在ですが、アメとムチを的確に使い分け支配という名の鎖で対象者をがんじがらめにしていきます。
ターゲットは恐怖とともに従順に使役されていきます。
その一方で、チェンソーマンの大ファンと語る彼女は、チェンソーマンになら食べられてもいいと考えていました。
結局その願望の隙をつかれ、最終的に食べられることで完全に敗北を喫することに。
ですが、悪魔は生まれ変わるので、次章以降どこかで再登場もあるような気がしてなりません。(ナユタとして転生していますが)
すでにこういう描写もあるので・・・
チェンソーマン第二部の第98話でも登場したけど、
鳥などの小動物が描かれているのは、支配の悪魔が操って話を聞いているサイン。ナユタの耳に入っていそうですね。#チェンソーマン2部 pic.twitter.com/6yeWm1y617
— チェンソーマン情報局 (@chainsawmanjoho) July 19, 2022
第二の騎士:戦争の悪魔(ヨル/三鷹アサ)
第2部【学校編】のメインキャラ・三鷹アサの肉体を乗っ取った悪魔。
正確には人型の悪魔「魔人」に該当すると思われますが、特徴として肉体を支配している時は、顔面に走った傷痕が浮かび上がり、ヨルと名乗ります。
ただし、母体となるアサがなにか恐怖を感じているときは、その身体を自由に出来ないという欠点も。
戦争の悪魔本来の姿(?)は、不気味な梟のような姿をしています。
まだ真の能力や目的は不明ですが、現時点ではそこまで強さは無いよう。
「核兵器を吐き出させてやる」という謎のフラグ?
作中ではチェンソーマンを倒し、強力な武器となる食べられ忘れられた核兵器(の悪魔)を狙っており、デンジに近付いていくことが予想されます。
悪魔としての能力は、自分のものと認識した存在を武器に変えること。
また、その武器は罪悪感が強いほどより威力を持つのだそう。
この能力によって、三鷹アサに惚れていた田中先生を武器化し、「田中脊髄剣」というグロテスクな武器にしていました。
第三の騎士:飢餓の悪魔、第四の騎士:死の悪魔
原作本編ではまだ登場していませんので詳細は不明です。
おそらく、当作の真のラスボスとなるのは、この第四の騎士:死の悪魔である可能性が高そうです。
人類にとって「死」への恐怖は本質的に克服しきれないものですし、誰もが逃れることはできないものです。
このことから絶対的強者として描きやすいのではないでしょうか?
「チェンソーマン」4人の騎士はチェンソーマンの敵なのか?
ここまでネタバレ感があると、どこか裏をかかれそうな気がしなくもありません。
果たして本当にこの4人の騎士が、チェンソーマンにとってのラスボス的存在となるのでしょうか?
ちょっと分かりやす過ぎな気がします。
気になる点が、マキマの「ほかの騎士を殺したい」発言と「恐怖のない未来にしたい」という目的。
彼女の考えていた「より良い世界」とはいったい・・・
武器の悪魔たちとは「武器人間」とは違う?
マキマが語った武器の悪魔とは、レゼやクァンシ、サムライソードなどの悪魔の心臓を持つ「武器人間」のことではなく、悪魔そのものを言うようです。
理由や経緯は不明ですが、それぞれ武器の悪魔たちは母体となる人間に心臓を移植され、公安対魔特異5課でマキマさんの部下としてチェンソーマンと戦っていました。
このあたりの謎も今後明らかにされていくでしょう。
まとめ
さて今回は「4人の騎士」の存在と「武器の悪魔」の正体に注目しまとめてみました!
マキマが語ったかつて4人の騎士や武器の悪魔がチェンソーマンと戦っていたことやモデルとなった「黙示録の四騎士」の詳細など、今後の展望に深く関わってきそうなヒントとなる「伏線」めいた内容もあるように感じます。
第2部の連載でどんな展開が待ち受けているのか期待して注目してみましょう♪