「チェンソーマン」に登場するアキ(早川アキ)。
幼い頃、銃の悪魔に家族を殺された過去をもち、因縁の復讐を果たすため公安デビルハンターとなりました。
過酷な任務や極端なまでの復讐心からながく心を閉ざし、殺伐とした日々のなかで、仲間となった主人公デンジやパワーとの共同生活で人の愛や温もりに触れ、少しずつ心を開き幸せを感じるうち、かけがえのない存在として彼らをとても大事に思うようになっていきます。
周りも驚くような変わりようで、人間的に実に魅力的になっていくアキ。
ところが彼には悲しすぎる最後が待っています。
今回はそんな主要キャラのひとり、早川アキについてあまりにもかわいそうな人生に注目し、過去と未来や辛いエピソードをまとめていきます!
彼の悲惨な最後となる雪合戦のシーンなど思わず涙をさそうグッとくるシーンです。
気になるかたはぜひご覧ください。
*この記事ではネタバレを含む内容があります。
もくじ
チェンソーマンのアキがかわいそう!?悲しい過去やデビルハンターになった理由
アキが公安デビルハンターになったのは、幼いころ銃の悪魔に家族を殺されたことがきっかけでした。
当時、彼には病弱な弟(タイヨウ)が1人いて、両親はそんな弟ばかりを気にかけ、あまりかまってもらえなかったアキは弟に嫉妬し、よく寂しい思いをしていました。
あるとき、親と遊んでもらえず家を飛び出したアキを息を切らしながらタイヨウが追いかけてきて、二人でキャッチボールをしようとねだります。
仕方なく付き合うことにしたアキでしたが、タイヨウが道具をとりに家に戻った瞬間、目の前で銃の悪魔があらわれ家族のいる家ごと乱射し跡形もなく吹き飛ばしてしまいます。
一瞬で家族を奪われたアキ。
公安一の悪魔嫌いとなったアキ
銃の悪魔に家族全員を殺されたことを恨み続けてきたアキ。
それから成長し、自他共に認める「公安一の悪魔嫌い」デビルハンターとなったアキは、悪魔討伐で活躍し名を挙げていきます。
たとえ仲間を何人失おうが何かにとりつかれたように、悪魔を殺すことだけを考えていたアキ。
その執念は異常だと自分で理解しながらも、「そうじゃなきゃやっていけない」と言い聞かせます。
死へのカウントダウン!アキの心変わりとマキマの罠
家族の仇を討つべく復讐することを誓い、銃の悪魔をひたすら憎み、公安のデビルハンターとなってその執念を燃やし続けてきたアキ。
仲間からの忠告にも耳を貸さず、心を閉ざして来るべき日に備え、ただ腕を磨き続けていました。
世界中で銃の悪魔から甚大な被害を受け、各国のデビルハンターがその行方を追っていますがいまだ倒せていない。
復讐にとらわれ鬼気迫る執念を見せていた彼でしたが、デンジらと生活していくうちに大事なものが何かに気付き、やがて心変わりを見せ始めます。
守りたいものが出来た彼は、バディだった姫野の死をきっかけに、もう二度と失う辛さを味わいたくないと思うようになります。
復讐をあきらめその守りたいもの(デンジやパワー)も任務から外してほしいと上司のマキマに願い出ますが却下。
彼の下した決断は、ならばもっと自分が強くなるしかないと考え、すべてを抱え込もうと決意します。
しかし、すべてがマキマによって仕組まれた罠だとも気付かず展開は最悪の方向へ進んでいきます。
早川アキの最後/銃の悪魔(魔人)となって死亡は辛すぎる・・・最悪の未来
前の戦闘で契約悪魔を失い新たに未来の悪魔と契約後、不幸にも「自分がデンジに殺される未来」を知ってしまったアキでしたが、自分を救ってくれた大事な仲間と信じていたマキマの力(支配の悪魔の能力)によって、命を落とし支配されてしまいます。
自身の能力を総動員し銃の悪魔を支配したマキマは、アキの死体を使い銃の悪魔をよみがえらせ、今度はデンジの命を狙います。
「銃の魔人」となり果てたアキを殺すことをためらうデンジでしたが、完全に支配されたアキはデンジに容赦なく襲い掛かります。
悲しい過去/雪合戦やキャッチボールのエピソード
作中では回想シーンで描かれますが、過去にアキは弟(タイヨウ)とキャッチボールをする約束を果たせないまま、目の前で銃の悪魔に家族全員の命を奪われました。
マキマ(支配の悪魔)によってアキは銃の魔人とされてしまいますが、アキの意識はかろうじて残っていました。アキはデンジと戦っている最中、過去の記憶(幼いころの雪合戦をしている夢)を見ています。
つまり無意識下でデンジと戦わされているのです。
アキの夢の中では子供の頃に戻り、デンジやパワーと「雪合戦」をして遊んでいることになっています。
しかしアキが雪玉を投げると同時に、現実では強力な砲弾が発射されています。
しかも相当な威力で、周りの家屋や一般市民も巻き込まれるほどの一気に吹き飛ぶような破壊力があります。
デンジはアキの名前を叫びながら必死で止めようとしますが、夢の中のアキは「雪合戦」で遊んでいるだけでデンジの声は届きません。
夢の中でアキが雪玉を投げる度、現実では何度も銃の魔人が砲弾を撃ち続けます。
しかも「毎日が楽しくなってきたんだ」と楽しんで笑いながら雪玉をデンジにぶつようとするアキ。
現実ではデンジが傷だらけになりながら呼び覚まそうとしています。
夢の中ではなぜか泣きながら雪玉を投げてくるデンジを見たアキは、「わかった…もうオレの負けだ…」と降参します。
すると突然銃の魔人の攻撃は止みます。
ついには予言されたとおり、覚悟を決めたデンジの手によってアキは完全に殺されてしまいました。
自分がもっとも憎んでいた悪魔となり、もっとも守りたかった相手から殺される。
まさに彼にとってこれ以上ないほど最悪の最後となってしまいました。
なんて惨い殺され方なんでしょうか・・・
かわいそうなアキSNSの反応は?
アキくんはデンジとパワーにタイヨウを重ねてると思ってたけど、今週読んで、アキくんは血の繋がった家族にどこかで諦めてたから早川家という血の繋がりのない、けれど確かに自分を好きでいてくれる「家族」によって初めて愛とか温もりに目覚めたのかもしれないと思いチェンソーマンって全方向に残酷
— みのる (@tschansaw) July 19, 2020
毎週トレンド入&続々全巻出来中『チェンソーマン』最新第78話 ゆきがっせん 本日発売の週刊少年ジャンプに掲載??
信じ難い…
信じたくない!デンジの目の前に現れた「銃の魔人」…。
放たれた雪玉は…
必読は続きます。是非に…?? pic.twitter.com/QtMhfbeOi7
— 林士平(りんしへい) (@SHIHEILIN) July 19, 2020
ウワーーーーーーーー!!!アキくんまじで無邪気に雪合戦してるつもりなだけなのまじで助けて;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
— みザワ (@ruremisawa) July 19, 2020
最後の瞬間、アキは心の中で弟(タイヨウ)の姿を思い出したように、
そうだった・・
オレ・・
キャッチボールがしたいんだった
と言います。
弟と果たせなかった約束のキャッチボールの続きをしながら果てていきます。
まとめ
今回は作中屈指の悲惨な最後となったアキのかわいそうなエピソードをまとめてみました。
もっとも憎んでいた存在に自分がなり、もっとも守りたかった存在から命を奪われるという不幸な結末をアキは報われませんね。
2部以降再登場を期待する声も多いようですが、少しでも幸せな展開で描かれてほしいですよね。