今回は無職転生に登場する“獣族(獣人)”に注目し、種族や特徴など解説していきます!
獣族(獣人)といえば、主要キャラでは元「黒狼の牙」の剣士・ギレーヌがいますが、ほかにも物語が進むにつれルーデウスと深く関りをもつ人物がたくさん登場します。
そんな獣族(獣人)とはいったいどんな種族なのでしょうか?
【無職転生】獣族(獣人)を解説!種族や特徴
無職転生の獣族の特徴として、犬や猫にみられるいわゆる“ケモ耳(獣耳)”や尻尾があり、それ以外の見た目はほぼ人間と変わりません。
もちろん犬や猫にかぎらず、馬や猿などほかの動物の特徴をもつ獣人も多く存在しますが、この世界では魔族として見られていた時代もあったようです。
ほかにも人間にはない動物特有の高い運動能力(敏捷性や筋力、特殊な五感)を有しますが、一方で人間の持つ言語能力(獣神語)や道具や火を扱うなど高い知能も持ち合わせます。
ただし、文明的には人間社会よりやや原始的な生活を送ってるようです。
生息地はおもにミリス大陸北部の大森林で、中央大陸やベガリット大陸といった地域へ移り住む者もいます。
そういえばフィットア領ボレアス家にもメイドとしてたくさんの獣族が従事していましたよね!
なかにはギース(元黒狼の牙)の出身のヌカ族のように、魔大陸に渡り魔族と呼ばれるようになった種族もいます。
獣族は人族に次いで人口が多く、武力でいえばミリス神聖国など一国と戦争が出来るほどだともいわれています。
獣族(獣人)はドルディア族が主家で犬系や猫系にわかれる
獣族(獣人)は基本的にミリス大陸北東部にある大森林の一部を縄張りとしていて、獣族の主家はかつてラプラス戦役の英雄、獣神ギーガーの末裔である民族(ドルディア族)です。
過去の人魔大戦において、人族から獣族を守った戦士のリーダーだった獣神が、ドルディア族であったことから、代々獣族のトップをドルディア族が治めているようです。
ドルディア族は、猫の特徴を持つデドルディア族と、犬の特徴を持つアドルディア族に分かれます。
このドルディア族の主な役割は、聖獣と呼ばれる大森林の守護魔獣を守護することと、部族全体の統治の役目を担っています。
デドルディア族
デドルディア族は猫の特徴を持つドルディアの主たる猫(系)一族。
現在族長を務めるのは、ギレーヌの父ギュスターヴが全域を治めています。
次期族長は息子のギュエスで、ギレーヌの兄にあたります。
作中で、わけあってこの村に訪れたルーデウスらデッドエンドによって、ギレーヌとの関係や所在などが明らかにされました。
また、のちにルーデウスが入学した魔法大学では、ギュエスの近親者(娘)とも深いつながりができることになります。
アドルディア族
アドルディア族は犬の特徴を持つドルディアの主たる犬(系)一族。
現在は族長のいるデドルディアの補佐的立場で、ともにドルディア族として聖獣を守護しています。
ちなみにこの一族は、犬のように人に撫でられることが好きという特徴があるよう。
作中ではアドルディアのプルセナが、仕方なくといった体でルーデウスによく撫でられて喜んでいる場面がありました。
聖獣とは?
大森林の奥深く聖樹が張る結界内で生まれ、言い伝えでは救世主とともに100年後に起こる災厄からこの世界を救うとされている魔獣。
獣族は種族の安寧のためこの聖獣に忠誠を誓い守護している。
ちなみに少しネタバレすると、今世代の救世主とはルーデウスとロキシーの娘(ララ)がその人となる予定で、それもあって聖獣は未来を予見しルーデウスによくなついて、のちに番犬レオとしてルーデウス家で飼われることになります。
【無職転生】獣族の文化や特徴(習性)は?縄張り意識のボス社会
見た目はほとんど人族のような獣族ですが、動物に近い文化や特徴(習性)といった異なる点もあります。
人間にはない動物によくみられる習性で、定期的にある発情期にはパートナーを求めて決闘を行う習性があったり、縄張り意識や主従関係は絶対で群れ社会を作りたがるなど、ほとんど動物のそれです。
ほかにも謝罪として、土下座の代わりに腹みせの服従のポーズがあるなど。
獣族の使用言語は「獣神語」
この世界では人族とくらべて文明的にやや劣る亜人族は、全体的に知能より力が重視される社会のようです。
そのかわり、筋力や魔力、動物が持つ優れた五感などの面では人族よりもおおむね優れているという傾向があり、基本コミュニティの統制は動物の世界に近い、力の強いボス(族長)を主とした村社会でまとめられています。
とはいえ文明的な一面もあり、獣族は仲間同士のコミュニケーション手段として“獣神語”という独自の言語を使用します。(逆に獣族で人間語を理解する者はごく少数のようです)
獣神語は主に大森林を生息地(縄張り)とする獣族のほか、長耳(エルフ)族、炭鉱(ドワーフ)族、小人族なども使用する言語で、他の言語とくらべると文字数が少なく難しい言い回しもないので習得は簡単なよう。
作中でも、ルーデウスがボレアス家でギレーヌから獣神語を学び、ほかにも独学で魔神語も習得してましたよね。
獣神語を使う種族は少数で、これらの集落以外ではほとんど使う機会はないようですが、学園編で、ちょうどルーデウスがザノバと一緒に人形制作のための奴隷を探していた時、炭鉱(ドワーフ)族の少女(ジュリ)の会話に獣神語が役に立っていたという描写があります。
【無職転生】獣族はケモ耳(獣耳)フレンズ!ちょっとおバカな種族だった!?
獣族のなかでもとくにドルディア族は、英雄ギーガーの末裔という誇りをもつ一族ですが、後継者候補の出来の悪さがやや目立ちます。
将来を憂いて現族長(ギュスターヴ)は、彼らに学びの機会を与えているようですが・・・
ドルディア族の未来を背負う主要人物を紹介します。
【無職転生】獣族キャラ一覧(人物相関)
・デドルディア家
族長:ギュスターヴ・デドルディア
息子:ギュエス・デドルディア(ギレーヌの兄、リニアーナとミニトーナの父)
娘:ギレーヌ・デドルディア(ギュエスの妹、リニアーナとミニトーナの叔母)
孫:リニアーナ・デドルディア、ミニトーナ・デドルディア
・アドルディア家
姉:プルセナ・アドルディア
妹:テルセナ・アドルディア
ギュスターヴ・デドルディア
デドルディア族の族長でギュエスとギレーヌの父。
数十年前の人族との戦争にも参加した老戦士。
実子であるギュエスとギレーヌの出来の悪さから将来を危惧し、次世代の族長候補のリニアとプルセナをラノア魔法大学に留学させた。
ギュエス・デドルディア
ギュエスの息子でギレーヌの兄。デドルディア族の戦士長で次期族長候補。
村を捨てた妹を侮蔑し、一人でドルディアを守ろうと必死のあまり視野が狭いきらいがある。
上の娘は留学させたが、下の娘の教育に手を焼いている。
聖獣が誘拐された際、うっかりルーデウスを犯人だと誤解して投獄。
村が再び襲われた際に救ってもらったことで、誤解が解け心を入れ替え丁重に謝罪した。
ギレーヌ・デドルディア
ボレアス家でエリスの護衛兼お目付け役として、ルーデウスとも深く関わることになる人物。
浅黒でグラマーな容姿の美女ながら、全身筋肉でおおわれたようなバキバキのボディが特徴。
元冒険者パーティ「黒狼の牙」メンバーで、腕は剣神流「剣王」。
眼帯で塞いでいる右目は生まれつきの魔力眼で、武器は剣神七本剣が一つ「平宗」。
由緒正しきドルディアの族長の一人娘だったものの、幼少期から悪童と呼ばれはみ出し者だったギレーヌ。
村に訪れた旅人について飛び出し行方知れずに。
剣の道を極めたあと「黒狼の牙」に入り世界を回るが、パーティーの解散後はだまされて、行き倒れているところをボレアス家に拾われて現在に至ります。
そんな幼少期だったこともあり、パーティー仲間からは腕は立つものの読み書きも計算もできない脳筋で、「筋肉ダルマ」とよくからかわれていた。
ルーデウスがボレアス家の家庭教師として迎えられた頃から、エリスとともに読み書き、算術、魔術を習い、次第に変わっていった。
ちなみに黒狼の牙時代はリーダーだったパウロとは男女の仲だったらしい。
パウロは息子ルーデウスに、「ギレーヌは自分の女だから手を出すな」とありえない忠告をしている。
リニアーナ・デドルディア
ギュエスの娘で愛称はリニア。語尾に「ニャ」がつく猫耳美少女が彼女の特徴。
ラノア魔法大学特別生。ルーデウスの四学年上。
性格は根っからの楽天家で腕っぷしが自慢。攻撃魔法が得意。
ただ喧嘩の腕は立つが、少し頭が弱いところがあり、ドルディア族の将来を憂いた族長たちによって、無理やり魔法大学に留学させられた経緯がある。
ドルディア族の正統な令嬢という身分やなまじ腕がたつのが災いし、ちやほやされたことでつけあがり、鼻にかけたやや高慢な態度が目立つ勘違いなおバカさん。
獣族特有の縄張り意識の強さで、群れのボスとなって大学を牛耳ろうとしますが、あるとき素行の悪さから痛い目を見ることに。
その後はしばらくおとなしくなるのですが、のしあがろうと常にチャンスをうかがっている傾向が。
同じくアドルディア族の令嬢プルセナとは幼なじみで仲の良い漫才コンビ。
あるときいじめていたザノバの大事にしていた宝物を壊し、それがルーデウスの怒りを買い手痛いしっぺ返しを食らうことに。
その後はルーデウスをボスと認め、プルセナとともにザノバらとちょっと間抜けな手下として働きます。
卒業後はまあ散々な目に遭い、ある失敗で奴隷にまで堕ちますが、縁あってふたたびルーデウスのもとに。
ちなみに、のちにルーデウスの妾の座を狙っていることが発覚するとか。
ミニトーナ・デドルディア
戦士長ギュエスの次女(リニアの妹)。負けん気の強いお姫様タイプ。
エリスが大好き。
ミニトーナは奴隷組織にさらわれ監禁されていたところを、たまたま遭遇したデッドエンド(ルイジェルドとルーデウス)に救出されます。
ある勘違いからドルディアの村でデッドエンド一行が滞在することになり、ミニトーナはエリスと触れ合い大きく成長するきっかけとなります。
とはいえまだまだ幼く、エリスと別れの際に一悶着ありますが、最後の日は涙を浮かべかわいい一面を見せるミニトーナ。
後日談で、のちに鍛錬を積み立派なドルディアの戦士となるよう。
姉のリニアが族長候補から外れたため、幼なじみのテルセナと次期族長候補の筆頭となります。
プルセナ・アドルディア
アドルディア族長の娘。語尾に「なの」がつき、口癖が「フ〇ックなの」な犬耳美少女が彼女の特徴。(*アニメでは放送禁止用語のため「ヌーニなの」と改変されています。)
ラノア魔法大学特別生。ルーデウスの四学年上。
彼女も族長ギュスターヴにより、リニアとラノア魔法大学へ留学に出されます。
性格はマイペースでやや自己中な不思議少女。
お肉大好き大食漢で、お肉のためなら身体も売るというざんねんお嬢様。
こう見えて、ドルディア族伝来の吠魔術と持ち前の高い攻撃能力で、腕っぷしには自信があります。
幼なじみのリニアとはいいコンビで、魔法大学に留学後はリニアと2人で学校を牛耳ろうとしていました。
ある一件からルーデウスに従うようになった経緯もリニアと同様。
魔法大学では治癒魔術を専攻し、支援系が得意。
リニアとちがい、根が真面目だったことから魔法大学をなんと首席で卒業する彼女。
さらに卒業と同時に、次期族長を賭けたリニアとの決闘に勝利し、帰郷後はドルディア族の族長となる予定だった。
ところが、雨期の食料を盗み食いした罪で投獄され、自ら道を踏み外してしまう。
たまたま聖獣レオの件で村を訪れたルーデウスとリニアの弁護で釈放されるも、族長の道は絶たれてしまうことに。
その後は北方都市シャリーアに戻り、ルーデウスの紹介でリニアとともにルード傭兵団に入り、凸凹コンビ復活でマイペースにゆるーくひた走る。
テルセナ・アドルディア
アドルディア族の族長の次女(プルセナの妹)。幼いながら巨乳の犬耳少女。
ミニトーナらと奴隷組織にさらわれ監禁されていたところを、デッドエンドに救出される。
幼なじみのミニトーナのサポート役としていいコンビだったが、彼女もまたエリスと触れ合い成長した一人。
のちにドルディアの立派な戦士となる。次期族長候補。
まとめ:【無職転生】獣族(ドルディア族)を解説!ケモ耳(獣耳)種族のキャラや特徴など
今回は無職転生に登場する“獣族”に注目し、なかでもルーデウスらと深くかかわるドルディア族の種族や特徴など解説してみました。
戦士としては類まれな素質を持ちながら、性格や知性にやや難ありの個性的な面々。
“ケモ耳”ファンなら大注目の、異世界ファンタジー屈指の萌えキャラたちですよね♪
原作をまだ未読のかたは、一度ごらんになってはいかがでしょうか?
これからされるアニメ化では一体どんな活躍を見せてくれるのでしょうか!
乞うご期待♪