「無職転生」屈指の人気キャラでヒロインの一人、ロキシー。
彼女は主人公・ルーデウスにとっては魔術の師匠であり、その後は“御神体”を身代わりに祀り、ずっと彼の心の支えとなった大事な存在です。
今回はそんなロキシーの人物像や理想とする恋愛感に触れながら、原作で描かれたルーデウスとの出会い、別れ、再会、そして結婚に至るまでを解説します。
さらに妻として母として過ごした彼女の幸せなその後をたどってみます。
*この記事ではネタバレを含む内容がありますので気になるかたはご注意を!
【無職転生】ロキシー・ミグルディアとは?
まずは、ロキシーの人物像について解説します。
ロキシーのプロフィール
見た目の特徴は、三つ編みにした長い青髪と、大きな帽子と長いローブをまとい魔法の杖を手にという、いかにも魔法使いないで立ち。
つねに眠そうな目で全体的に幼い顔立ちなので、「魔法少女」というほうが正しいかも・・・
それというのも彼女の出身はミグルド族で、エルフに似た長寿の種族のため、見た目は14歳ほどに見えますが、実際の年齢はすでに30歳を超えています。(初登場時は37歳)
ほかにも身長の低さにコンプレックスがあり、なにげに気にしてなのか、かかとの高いブーツを着用しています。
性格はお世辞にも明るいとは言えず、どちらかといえば根暗で表情もあまり変わらず感情表現がやや下手。
あと、悪気はないのですが思ったことをストレートに口にするほうで、顔に似合わず毒舌なところもあります。
ちょっと抜けてる天然少女
魔術の腕ものちに「水王級」まで会得したくらいなので、才能もありますが基本的にはまじめで努力を積める人です。
ただ本人は至って要領よくスマートに物事をこなしているつもりですが、ツメが甘く残念な結果に終わってしまうタイプ。
「カッコつけてるみたいけどカッコついてない」みたいな言動が、ある意味愛嬌ではあるのですが、本人はとにかく大真面目という・・・
さいわい彼女の場合、見た目が大きなアドバンテージにはなっているみたいですがw
なにやっても「しょうがないなあ~♪」って許してしまう得な性格ですね。
たとえ失敗しても一生懸命に自分に関わってくれる、前世のトラウマに囚われていたルーデウスの手をやさしく引いてくれたロキシー。
精神年齢的には年上のルーデウスも、そんなロキシーを好意的に感じ、そればかりか崇め奉るまでに!
つらかった幼少期|念話ができない
ロキシーは、魔大陸のビエゴヤ地方にあるミグルド族の集落で生まれました。
ミグルド族の特徴は、言語を使わず特殊能力である「念話」を使って会話する種族。
しかし、ロキシーは生まれつきこの能力を持っていませんでした。
そのため小さい頃から村では疎外感を感じ、両親も自分のせいで辛そうにしていると思い悩み、いつか村を出ていきたいと願っていました。
村を訪れたある人物との出会いで魔術に興味を持ち、14歳になったロキシーは冒険者になることを決意し村を飛び出します。
冒険者から家庭教師へ
運よくある冒険者パーティーに入ったロキシーは、見た目のせいでからかわれることが多かったものの、舐められまいと必至に粋がっていました。
粗暴なメンバーたちはそんな彼女をからかいながらもきちんと仲間として認めていました。
次第に彼女も心を許し、冒険を続けるうちにだんだん魔術の腕もあげ、やがて一人前の冒険者となっていきます。
ところが不運にもリーダーが依頼中の事故で亡くなり、パーティーは解散。
それからの彼女は、魔術を極めようと伝手をたどってラノア魔法大学の門をたたきます。
魔法大学に入学した彼女は、師の教えのもとメキメキ魔術の腕を上げ、「水聖級魔術師」になります。
しかし、思いあがっていた彼女は師(ジーナス・ハルファス)との意見の対立で去ることに。
魔法大学卒業後は放浪しながら職探しをしていたところ、ある子ども(ルーデウス)の家庭教師として雇われることになります。
その頃のロキシーはいまだ自分の才能にうぬぼれていた時期で、子供の相手をする程度の割のいいバイト気分だったのですが、ルーデウスの膨大な魔力量と魔術の才能を目の当たりにし、自分の程度を思い知らされたのでした。
「自分は思いあがっていた」と思う反面、かわいい弟子の成長に微笑ましくも感じていたのです。
ルーデウスの成長ぶりは異例の速さで、間もなく教えられることがなくなったロキシーは、卒業試験をさかいにルーデウスのもとを去ります。
その後は弟子に感化されてなのか、自身の腕をもっと磨くためロキシーは修行の旅に出ます。
白馬の王子様症候群?恋愛経験ゼロの魔法〇女
ロキシーには理想の恋愛シチュエーションがあります。
「背の高いイケメンと迷宮で出会い、困難を一緒に乗り越えながら恋に落ちやがて結ばれる」というもの。
彼女はロマンチストな魔法処女
理想の出会い方を妄信するあまり、いままでまったく恋愛経験がなかったロキシー。
出会いを求めてダンジョンにもぐるなんて、どこまでファンタジーなのか・・・
というか動機が不純では???
その結果、冒険者として魔物との駆け引きのスキルは上がるも、恋の経験値は一向に上がらず、レベルは駆け出し並みでした。
【無職転生】ロキシーの結婚相手はやっぱりルーデウス?
今さらもう言うまでもないですが、ロキシーの結婚相手はルーデウスです。
やっぱりというか、「彼しかいないでしょ!」と話の流れをご存じの方ならきっと感じてたはず。
ちなみにネタバレしますが、ルーデウスはシルフィ・エリス・ロキシーの3人とゴールインします。
ちがう世界線で3人がルーデウスの嫁の座を争ってみたいな展開も少し期待したのですが・・・
忘れていましたが、この世界では宗教間の違いでハーレム上等!一夫多妻OKな国もありました。
これぞファンタジー♪
ではここからは、どのようにしてロキシーとルーデウスとの結婚が実現したのか、すれ違いが永く続いた後の再会からのなれそめを解説していきます。
ルーデウスと別れた後
ルーデウスの家庭教師を辞めた後、しばらくロキシーは冒険者として単独で迷宮に挑み、魔術の腕を磨いていたようです。
その後、シーローン王国のパックス王子の家庭教師に雇われますが、このボンクラ王子のたび重なるセクハラに耐えかね見切りをつけ城を出ます。
ちょうどその頃、フィットア領を襲った魔力災害が起こり、グレイラット家が心配という口実でうまく出れたようです。
不安が募るなか、ロキシーはフィットア領の凄惨な状況や領民が転移した事実を知り、すぐにルーデウスやグレイラット家の捜索に向かおうとします。
そこで元「黒狼の牙」のエリナリーゼとタルハンドと出会い、一緒に協力して向かうことになります。
3人で珍道中を続けるなかで、実はルーデウスとニアミスしていたロキシーですが、運命のいたずらかすれ違いで会えずじまいでした。
実家に帰省|心の整理をつけ親から聞いた有力な情報
捜索のため魔大陸リカリスまで訪れたロキシーら一行は、手がかかりを見つけるためしばらく滞在します。
そこで彼女は昔の冒険者仲間と会い、しばし昔を思い出しなつかしさに浸ります。
彼女には一つ解決しなければならない問題が。
仲間に促され、家を飛び出してから帰っていない実家の両親に会いに行きます。
ここで長く閉ざしていた本心と向き合い、きちんと整理をつけます。
さらに、両親からとても有力な情報を聞かされるロキシー。
すでにルーデウスはご両親への挨拶を済ませていたんですね♪
ちなみにこのときルーデウスはまだ12,3歳です。
ゼニス捜索開始!パウロ達と迷宮へ
それから酒場で知り合った魔界大帝キシリカの魔眼の力で、ゼニスの居場所がわかったロキシーは、急ぎベガリット大陸の迷宮都市ラパンを目指します。
別働隊のパウロと共に「転移の迷宮」を捜索することになったロキシーは、迷宮内でトラップにかかり、一人迷子となってしまいます。
運命の再会?ルーデウスに救われるロキシー
パーティーからはぐれたロキシーは、一人で迷宮の中をさまよい続けます。
一方、知らせを受け現地に到着したルーデウスはパウロのパーティーに合流し、ゼニスとロキシーを救出しに向かいます。
迷子になってひと月ほどたった頃、ロキシーはいよいよ限界かと諦めかけたとき、ルーデウスが登場し華麗に彼女を助けたのでした。
ここで約10年ぶりに2人は再会!
なつかしさに感動するルーデウスと、ロキシーには今まで感じたことのないある思いが・・・
「このシチュエーションって・・・」
ついに待ち焦がれた理想の出会い!ロキシー惚れる
そうです。この出会い方って!
ロキシーは目の前の男性が、かつて幼かった我が弟子であることは理解しつつも、別の感情が芽生えていたのです!
「好き」
彼女が追い求めた理想の相手に見事ハマったルーデウスに、激速で恋に落ちます。
彼に心惹かれるも、当初のゼニス救出という目的を果たすのが先決。
ロキシーは心焦がれる思いを秘め、捜索を再開します。
身体を張るロキシー|タちあがってルディ!
瀕死になりながらもやっとの思いで強力な魔物を倒し、ゼニスを救い出したものの、戦闘でパウロが命を落とし、ゼニスも廃人同然の姿。
愛する両親の悲惨な光景に、ルーデウスの心は折れ正気を失っていました。
そんな彼を支えるため、ロキシーは自らの身体で少しでも癒そうと考えます。
「ルディを失いたくない!」
まさに身体を張ったロキシーの治癒魔術。
半ば我を忘れたルーデウスが彼女の身体を貪るように乱暴に求めます。
ロキシーにとってははじめてのことでしたが、彼のために全てをささげるという強い思いがあったのでしょう。
結果的にこれが功を奏して、ルーデウスは正気を取り戻しお互いにかけがえのない存在となったのでした。
見事にルーデウスを救ったロキシー。
ロキシーの想いを受け止めたルーデウス。
ルーデウスと結婚へ|ロキシー妻になる
お互いの気持ちを確認しあった2人。
今後の話をする中で、彼からシルフィの存在を明かされたロキシー。
ショックを隠しきれない彼女に、結婚を申し込むルーデウス。
ロキシーを連れシャリーアに戻ったルーデウスは、修羅場も覚悟のうえでシルフィに想いを伝えます。
ところが、シルフィはなんと心よくロキシーを2番目の妻として受け入れたのです。
一部、全力で反対する身内もいましたが、晴れて妻の座を得たロキシー。
長年待ち焦がれた運命の出会いからのスピード婚!
齢50(見た目10代)にして新妻となった魔法少女。
ちなみにルーデウスは、まだ16歳です。
こうして転移事件から長きにわたる捜索活動も終結を迎え、これからの人生を歩み始めるルーデウスたち。
ルーデウス家の楽しい家族計画進行中です♪
【無職転生】ロキシーのその後
ここからは結婚後の新妻ロキシーについて解説します。
ラノア魔法大学の教師に
結婚後、ロキシーはルーデウスの勧めでラノア魔法大学で教師として働くことになります。
魔術師としての彼女のランクは「水王級」。
経歴としては申し分ありません。
妻として主人を支えながら、教師として後進の育成に努め、充実した毎日を送るロキシー。
ちなみに妻としては、第一夫人のシルフィと交互に夜のお相手を努めることで円満解決♪
しあわせな家族に囲まれ、晩年は長寿の種族のために、先立つルーデウスを看取ったあと子どもたちと余生を過ごしたロキシー。
【無職転生】ロキシーの子供が救世主となる?
ルーデウスとロキシーの間には、二人の娘が生まれました。
名前はララとリリ。
2人とも親譲りの生まれもっての才能に恵まれ、のちにこの世界を救うほどの重要な存在となります。
長女:ララ・グレイラット
ロキシーの長女として生まれたララは、グレイラット家としては次女です。
ちなみに長女はシルフィの娘・ルーシーです。
ララは母親ロキシーにそっくりで、青い髪とジト目が特徴です。
性格は穏やかでイタズラ好きですが、親を困らせることもなく昼寝が大好きな女の子。
また、ミグルド族の血を受け継いでか、「念話」が使えるララ。
意識はあるものの会話ができなくなったゼニスと唯一念話で会話ができることから、おばあちゃん子としてよく懐いています。
救世主となる予定のララ
龍神・オルステッドの予言で、数十年後にこの世界の脅威となる存在に対し、守り手として彼女が重要な人物となることが明らかとなっています。
のちに獣族から譲り受けグレイラット家の番犬となった守護魔獣である聖獣(レオ)が、このララにとりわけ懐いていることからも、彼女の存在が特別であることを示唆しています。
次女:リリ・グレイラット
ロキシーの次女として生まれたリリは、グレイラット家としては三女です。
青い髪は同じですが、姉のララとはちがい活発で好奇心旺盛な性格のリリ。
彼女は父親ルーデウスの血を濃く受け継いだのか、研究者肌でなにかに没頭しがちな一面を持っています。
将来はザノバ商会に就職し、魔道具の開発で多大な功績を遺す逸材となります。
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まとめ:【無職転生】ロキシーの結婚!ルーデウスとの再会から結ばれるまで|子供は・・・
今回は当作ヒロインの一人ロキシーについて、人物像や理想とする恋愛感に触れながら、原作で描かれたルーデウスとの関係を解説してきました。
出会ってから魔術の師匠と弟子という関係から始まり、別の道を歩みながらそれぞれ成長し、困難を経てお互いの存在を再確認したあと、結ばれる。
とてもドラマチックに描かれる2人の関係。
ロリっ子魔術師というビジュアルが注目されがちですが、ロキシーの背景というか決して順風ではなかった彼女の人生のなかで迷いながらも懸命に自分の生き方を探す姿はどこか美しくも感じます。
主人公のルーデウスはもちろんですが、ロキシーもとても魅力的で人気になるのもうなずけますよね♪