今回は『転生したらスライムだった件(転スラ)』における「八星魔王(オクタグラム)」について解説します。
登場する魔王を一覧にして、かんたんなプロフィールや能力とあわせて紹介していきます。
*この記事ではネタバレを含む内容がありますので、気になるかたはご注意を!
【転スラ】魔王とは?
魔王とはその名のとおりこの世界の魔物や魔人たちの中で頂点に立つ存在であり、転スラの世界ではより強い魔力を有する者が、人間社会と同じように王として国家や支配地のトップに君臨しています。
この世界では、太古の時代から魔王と名乗る存在が複数いて、新たに魔王となるにはある条件を満たし、既存の魔王たちからの承認が必要と言われています。
それだけ転スラにおいて重要な存在であることはわかりますが、いずれの魔王も規格外の強さと一癖も二癖もある個性をもった人物ばかり!
【転スラ】魔王一覧!「八星魔王(オクタグラム)」
神話に描かれる者もいるほど人間社会とは一線を画す特別な存在の魔王ですが、この世界ではもともと前身となる10人の魔王で構成された「十大魔王」という名で世に知られた存在でした。
しかし、ある一人の魔王(クレイマン)が画策した陰謀によって、最終的に8人になり名をあらためたもの。
それが、物語においてとても重要な存在となる8人の魔王「八星魔王(オクタグラム)」です。
この再編で新たに魔王の一角として座についたのが、主人公・リムル=テンペストです。
ちなみに、この「八星魔王(オクタグラム)」という名は、ギィから指名されたリムル本人が命名したもので、満場一致で決まりました。
これがあらたな魔王「八星魔王(オクタグラム)」
・ラミリス :迷宮妖精(ラビリンス)
・ルミナス・バレンタイン:夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)
・ディーノ :眠る支配者(スリーピング・ルーラー)
・レオン・クロムウェル:白金の剣王(プラチナムセイバー)
・ダグリュール:大地の怒り(アースクエイク)
・ミリム・ナーヴァ:破壊の暴君(デストロイ)
・ギィ・クリムゾン:暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)
・リムル=テンペスト:新星(ニュービー)
それでは、八星魔王(オクタグラム)のメンバーである8人の魔王を一人ずつ紹介していきます。
ラミリス
称号:迷宮妖精(ラビリンス)
種族:妖精族(ピクシー)
出身:精霊の棲家⇒ジュラ・テンペスト連邦国
CV(声優):春野 杏
「迷宮妖精(ラビリンス)」の称号(二つ名)をもつ魔王ラミリスは、ヴェルダナーヴァによって生み出された「精霊女王」です。
ミリム・ナーヴァやギィ・クリムゾンと並ぶ「最古の魔王」のひとりです。
彼女の特徴は、転生と成長を繰り返し「妖精女王(エレメント)」へと進化していくキャラクターであり、長い年月をかけて驚異的な力を身につけ魔王となった存在です。
しかし現在のラミリスは、転生し小さな妖精の姿となっていて、見た目のとおり作中でも子供っぽい言動が目立ち魔王という印象は受けません。
ラミリスの能力
もともとの彼女は、魔王と呼ばれるだけあり、天災級(カタストロフ)の強さを持つミリムやギィと互角に戦えるほどの能力を持つ精霊でした。
現在は戦闘力もほぼ無くなっていますが、過去の記憶は引き継いでいて望んだ物を無条件で創造する事ができる「迷宮創造(チイサナセカイ)」というスキルを持ち、自ら迷宮を作り出す能力を持っています。
迷宮内で望むものを無条件で生み出したり移動することが可能になるスキルのため、この能力は戦闘向きではありません。
利点として、迷宮内であれば街を丸ごと移動させることも可能なので、戦争時など使い方次第ではとても有効な能力と言えます。
そのため戦闘は主に彼女の守護者であるベレッタに任せ、もっぱらスキルによる迷宮の創造で力を発揮しています。
のちにリムルと和平を結び、ジュラ・テンペスト連邦国へ移り住むまでの仲に。
ルミナス・ヴァレンタイン
称号:夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)
種族:真血魔霊姫(ハイ・ブラッド)/吸血鬼(ヴァンパイア)
出身:神聖法皇国ルべリオス
CV(声優):Lynn
「夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)」の称号(二つ名)をもつ魔王ルミナスは、吸血鬼族(ヴァンパイア)です。
数千年前から生きる長寿の種族で、外見は若々しくゴスロリ風の服装を好んで着ており、もともと貴族出身のせいか気品溢れる雰囲気を持つ魔王です。
初登場時、「魔王達の宴(ワルプルギス)」での彼女は、部下のロイ・バレンタインを魔王として、メイド姿の侍女として正体を偽り振る舞っていました。
ルミナスの能力
彼女のユニークスキルは「色欲者(ラスト)」という回復に特化した能力を持っています。
戦闘面ではスキルの特性上、攻撃向きではなくどちらかといえば後衛サポートとして活躍することが多く、そのぶん配下には魔王に匹敵するレベルの強者が多いことも特徴です。
とはいえ、並みいる魔王と肩を並べる存在なので、潜在能力としては格段の力を持ってます。
また、吸血鬼(ヴァンパイア)のなかでも高位の存在なので、弱点となる太陽も克服済みです。
のちに彼女は友人(勇者クロノア)から預かった大事なものが強奪された一件で、怒りから「色欲之王(アスモデウス)」という究極能力に進化します。
また、彼女は魔王である一方で、西方聖教会「ルミナス教」の崇める「神」という顔もあり、神聖魔法にも精通しているため覚醒魔王にはなれません。
のちに宗教を軸にした「神聖法皇国ルベリオス」を建国します。
彼女はリムルと同様に「人間と魔物の共生」を目指しています。
ディーノ
称号:眠る支配者(スリーピング:ルーラー)
種族:堕天使(フォールン)
出身:魔国連邦
CV(声優):小林 裕介
「眠る支配者(スリーピング・ルーラー)」の称号(二つ名)をもつ魔王ディーノは、「怠惰」を司る存在です。
見た目は美少年ですが、怠惰を司るだけありいつも寝ているキャラです。
魔王達の宴(ワルプルギス)でも終始寝ている姿が描かれています。
ディーノの能力
ディーノは神話級の神器とされる2本の剣(黄金の剣(エクスカリバー)、闇銀の剣(カリバーン)を持ち、卓越した彼の剣術は作中最強と言われ、非魔法戦闘では右に出る者はいないとされています。
彼のユニークスキルである「怠惰者(ナマケモノ)」は、堕落させた者を配下にし、さらにその能力まで奪えるという恐ろしいスキル。
のちにこのスキルは「怠惰之王(ベルフェゴール)」という究極能力に進化しますが、ただし能力値は格段に上がるものの、彼が動くほど弱くなってしまう特性を持っています。
ほかにも、まだ作中では使用されていませんが、究極能力「堕天之王(ルシフェル)」を持つディーノは、応用技「滅びの誘惑」で相手を永遠の眠りに誘うことができます。
もともとディーノは星王竜ヴェルダナーヴァ(ミリムの父)の配下である「始原の七天使の熾天使(セラフィム)」でした。
当時の彼はヴェルダナーヴァの剣として戦場を駆け回り、多くの戦功をあげ争乱を治めた実力者でした。
その後平和が訪れると、主人から世界の監視者の任務を命じられ、世界を放浪することになります。
しかし、その後に起こったある一件で主を失い、報復のため人間国家を滅亡させたことで堕天使(フォールン)となります。
その後、ある目的を見つけ魔王となり現在に至ります。
堕天使となってからは現在のように怠惰な性格があらわれ、魔王とはいえ国を作ることはおろか働かないことを美しいとさえ考えています。
彼の目的はのちに明らかとなっていきます。
レオン・クロムウェル
称号:白金の剣王(プラチナムセイバー)・白金の悪魔(プラチナデビル)
種族:人魔族(デモンノイド)
出身:黄金郷エルドラド
CV(声優):福山 潤
「白銀の剣王(プラチナムセイバー)」の称号(二つ名)をもつ魔王レオン・クロムウェルは、リムルと同じ異世界人です。
称号のとおり、この世界では勇者として目覚め力をふるったのち、魔王となった人物。
レオンの能力
彼の究極能力(アルティメットスキル)は「純潔之王(メタトロン)」であり、物質を最小単位に分解する力を持ちます。
これにより毒水を毒と水に分けることや、呪血を呪いと血液に分けるといったことが可能です。
また、彼は「黄金円盾」と「聖炎細剣」という神話級の神器をもち、近接戦闘では剣技において作中でも最高レベルの実力者です。
魔王のなかでは新参者ですが、過去に別の魔王を倒して座を奪ったことからも実力は確かで、ギィにも認められています。
ただし、元勇者だったことから覚醒魔王とはなれず「真なる勇者」として覚醒しています。
彼にはこの世界に一緒に転生した幼なじみ(クロエ)がいましたが、その幼なじみが姿を消したことで、彼女を探しだすことが彼が魔王になったきっかけでした。
その後、幼なじみを探すため異世界から少年少女を召喚する方法をみつけ、何度も試みるなかで井沢静江(シズさん)を召喚しイフリートを憑依させたいきさつがあります。
このことから、リムルからは長い間亡くなったシズさんの仇と思われていました。
しかし、レオン自身は元勇者だったことからも、本来はとても心優しい性格なのですが、クールな言動で誤解を受けやすい一面があります。
のちにレオンの本心を知ったことでリムルとは打ち解け、共に戦う場面も登場します。
ダグリュール
称号:大地の怒り(アースクエイク)
種族:真なる巨人/巨人族(ジャイアント)
出身:不毛の大地
CV(声優):小山 力也
「大地の怒り(アースクエイク)」の称号(二つ名)をもつ魔王ダグリュールは、巨人族の大柄な魔王です。
ダグリュールは神話では太古の悪神として知られ、かつては地上で暴れ回っていた暴君でしたが、星王竜ヴェルダナーヴァとの戦いに敗北し改心し今に至ります。
ダグリュールの能力
見た目どおり巨人族である彼の力は圧倒的で、魔素量も膨大なため、ほかの魔王にも強さでは引けをとりません。
そして魔法攻撃無効に加え、物理攻撃への耐久力も作中随一で、防御に関しては魔王達の中でもトップクラスです。
過去に戦った暴風竜ヴェルドラとは遊び感覚で楽しんでいたことからもその強さがわかります。
のちに兄弟(グラソードとフェン)と合体した際にはその力がさらにパワーアップし、復活したヴェルドラと神話級の大激戦を繰り広げることになります。
現在の性格は非常に温和で理性的であり、魔王達の宴(ワルプルギス)ではクレイマンの策略にも的確に対応し、他の魔王に対しても紳士的に接していたことからも、温厚な人物であることがよくわかります。
魔王としてはギィ・ミリム・ラミリスに次いで古く、不毛の大地の支配者として領土拡大を目指し、支配領土が重なるルミナスとは勢力争いをたびたび行っています。
ダグリュールはヴェルドラと互角に戦えるほど異常な魔素量を持つ魔王ですが、彼は「聖なる属性」を持っているために覚醒魔王には進化できないとされています。
ミリム・ナーヴァ
称号:破滅の暴君(デストロイ)
種族:竜魔人/竜人族(ドラゴノイド)
出身:失われた竜の都
CV(声優):日高 里菜
「破壊の暴君(デストロイ)」の称号(二つ名)をもつ魔王ミリム・ナーヴァは、最古の魔王の一人です。
かわいい見た目と天真爛漫な言動が幼い少女の印象ですが、ゆうに1,000歳を超える「竜魔人(ドラゴノイド)」という竜種と人間のハーフである彼女。
父・星王竜ヴェルダナーヴァからその力を受け継いでおり、魔素量と攻撃力は他の魔王たちを圧倒しています。
ミリムの能力
見た目に反して、いざ戦闘形態になると竜種らしい翼と一本角が現れ、好戦的な表情に変貌します。
彼女の究極能力(アルティメットスキル)「憤怒之王(サタナエル)」は、魔素を無限に生み出す能力で作中最強。
さらに、繰りだす大技「竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)」は、一撃で国を吹き飛ばすほどの威力を持ち、彼女の破壊力は天災級(カタストロフ)と言われています。
作中では獣王国魔王カリオンとの一戦で、格の違いを見せつけていました。
とはいえ、普段の彼女はとても愛らしく、序盤でリムルの国にミリムが訪れたことで、魔王たちのなかでもリムルとは非常に友好的で、彼女の破天荒な振る舞いにリムルは振り回されていますが好意的なよう。
強くてかわいいギャップも魅力的ですが、のちに明らかになりますが実は彼女には悲しい過去もあり、そういった背景も含めて作中屈指の人気キャラとなっているようです。
ギィ・クリムゾン
称号:暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)
種族:悪魔王(デビルロード)/悪魔族(原初の赤)
出身:白氷宮
CV(声優):石田 彰
「暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)」の称号(二つ名)をもつ魔王ギィ・クリムゾンは、最古の魔王の一人です。
ギィ・クリムゾンは世界の創造主である星王竜ヴェルダナーヴァの友人であり、現在は「世界の調停者」として北方の大地に住み人間世界の管理をしています。
元悪魔であるギィは冷酷な一面を持っていますが、無駄な戦闘を好まず、冷静な判断力で知られています。
魔王たちのなかでは唯一ミリムと互角に渡り合える存在で、彼女もギィの言うことは聞くため、実質彼が魔王のまとめ役となっています。
ギィの能力
彼は究極能力(アルティメットスキル)「傲慢之王(ルシファー)」を持ち、相手の能力を完全再現することができる最強の能力を持っています。
最強の悪魔5人「原初の悪魔」の一角、赤(ルージュ)だったギィは、覚醒魔王に進化し現在に至ります。
リムル=テンペスト
称号:新星(ニュービー)⇒聖魔混世皇(カオスクリエイト)
種族:魔粘性精神体(デモンスライム)⇒竜魔粘性星神体(アルティメットスライム)
出身:ジュラ・テンペスト連邦国
CV(声優):岡咲 美保
単なる非力な魔物(スライム)としてこの世界に転生したリムルは、出会いや戦いの中でスキルを身に付け力をつけていきます。
やがて多くの仲間ができ魔物と人間が共存する理想国家建設を目標に掲げ、テンペストの王となります。
仲間たちとともに力を合わせ急速に発展を続けるテンペスト。
しかし、自身の覚醒のためにこれを邪魔しようと企むクレイマンの陰謀がきっかけとなり、リムルは立ち向かうべく自ら魔王になることを決意します。
その後、魔王になる条件を達成し覚醒魔王へと進化、その後ワルプルギスでクレイマンを魔王の座から引きずり降ろし、ほかの魔王たちからも正式に認められついに魔王リムル=テンペストが誕生します。
リムルの能力
自身の特性を生かし戦う術を身に付け多くのスキルを習得し進化したスライムでしたが、この世界の最強種、暴風竜ヴェルドラと出会い、その能力を手に入れた最強のスライムとなっていました。
ほかにも彼は覚醒後、ユニークスキル「大賢者(エイチアルモノ)」から進化した「智慧之王(ラファエル)」の力を借り、数々の戦いを制し多くの究極能力(アルティメットスキル)を手に入れています。
能力的にはすでに神に近い存在で、最終的には魔王達の中でも最強と呼ばれる存在となります。
覚醒魔王となったリムルは、魔王達の宴(ワルプルギス)に招待され、クレイマンとの決着を付けます。
リムルは「新星(ニュービー)」として八星魔王(オクタグラム)の一角となります。
その後もリムルは驚異的なスピードで成長し、「聖魔混成皇/カオスクリエイト」という称号(二つ名)に変化します。
普段のリムルは人間も魔物でも分け隔てなく接し、また彼を慕う多くの仲間にも恵まれています。
しかし、仲間に危害を加える相手には容赦なく冷酷な一面をみせる場面もあります。
まとめ:【転スラ】魔王一覧|八星魔王(オクタグラム)は驚異の強さ!メンバー紹介
今回は転スラにおける“魔王”「八星魔王(オクタグラム)」について、メンバーとなる8人の魔王を紹介しました。
まとめると、
・ラミリス :迷宮妖精(ラビリンス)
・ルミナス・バレンタイン:夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)
・ディーノ :眠る支配者(スリーピング・ルーラー)
・レオン・クロムウェル:白金の剣王(プラチナムセイバー)
・ダグリュール:大地の怒り(アースクエイク)
・ミリム・ナーヴァ:破壊の暴君(デストロイ)
・ギィ・クリムゾン:暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)
・リムル=テンペスト:新星(ニュービー)
ほかにも元魔王だった人物や魔王に匹敵する力を持つ存在もたくさん登場する転スラ。
この記事では、あらためて追記していきます。