【オーバーロード】クライムの最後(死亡)を詳しく解説!悪魔に生涯をささげた哀れな男?

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© 丸山くがね・KADOKAWA刊/『オーバーロード』製作委員会

はじめに、この記事の内容は完全なネタバレとなることをお伝えしておきます。

ラナー王女に仕えるお抱え兵士のクライム

当作『オーバーロード』で登場するキャラのなかでは主要な人物ではないものの、彼の生涯は実にドラマチックに描かれています。

その生涯はなんとも波乱万丈、というか彼が幸せなのか不幸なのかは読者によって意見が分かれるところですが、ある意味きとくな人物として描かれています。

そこで今回は原作で描かれるクライムの生涯(最後はどうなる?)についてくわしく解説していきます!

クライムの生涯①:ラナーにあやつられた半生(忠犬となった日)

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クライムの半生はラナー王女が大きく関わっているといっても過言ではありません。

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王国の片隅でみなしごで捨て犬同然だった幼少時に、幸運にもラナーに救われてから以降は忠誠を誓い、ラナーの専属護衛として献身的に仕えていた実直なクライム。

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ところが、護衛とはいえ周りも認めるほど騎士として自身の才能のなさに人知れず苦悩してもいました。

出自や違いすぎる身分のせいもあってか、王宮女たちからも陰口をたたかれる始末。

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クライムは王国で英雄と呼ばれる王専属兼戦士長・ガゼフにあこがれ、自分も強い男としてラナーに認められるべく日夜修練に励みますが遠く及びません。

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さいわいラナーの寵愛(偏愛ですが)を受け、人徳もあってか出会いに恵まれ徐々に才能が開花しつつあったのですが、アインズがこの世界に降臨してから彼の人生は大きく変わります。

クライムの生涯②:王国と愛する人の危機に立ち向かうも・・・

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ラナーからは王女と護衛という立場以上の愛情で過度なスキンシップも受けながら、戸惑いつつも必死で喜びの感情を抑えていたクライム。

王国繁栄のためはもちろん、愛する主人ラナーへの忠義のため、ただラナーのそばに仕えることだけで喜びを感じ、ガゼフからの期待も受け、おぼろげに幸せな未来を想像していたクライム。

ところが、アインズによるカッツェ平野での大虐殺で英雄ガゼフを含む多くの兵を失い王国は危機に瀕します。

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さらに原因となるある一件によって、魔導国侵攻による王国滅亡の危機が迫る中、彼はラナーを守ろうと奔走します。

抗うすべもなく勝ち目のない戦いにもはや陥落寸前のとき、ラナーを見失ったクライムは壮絶な現場を目の当たりにします。

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血まみれで驚愕するラナーの姿と息絶え横たわる王とかたわらの剣、そして取り囲むアインズとナザリック守護者たちでした。

とっさにアインズに魔法で操られ(実際は違いますが)ラナーが王を殺してしまったのだと判断したクライム。

彼はラナーを救わなければとラナーのそばへ駆け寄るのですが、これはラナーによる芝居でした。

クライムの生涯③:クライムの最後(死亡の理由とその後)

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結論を先にいうと、クライムはアインズと一騎打ちの末に殺され死亡しますが再び生きかえります。

その後はナザリックにおいて永遠にラナーと幸せ(?)に暮らします。

これら王国殲滅からクライム蘇生までの一連のシナリオは、すべてラナーが構想しアインズらナザリックと強行した筋書きでした。

目的はラナーのクライムと結ばれるという宿願と魔導国による報復です。

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つまり王国まるごと滅ぼしたのは王女のラナーだったのです。

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厳密にいうと自国を裏切り内部から魔導国側に情報を横流しすることで、侵略によって王国が滅ぼされることを裏で誘導していました。

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そうとは知らず王国とラナーを守るため命がけで戦っていたクライムは、ラナーが裏で暗躍していたことなどつゆほども知らなかったわけです。

原作14巻『滅国の魔女』で描かれていますが、さかのぼって原作6巻『王国の漢たち(下)』でのゲヘナ作戦からすでにラナーの作戦は始まっていました。

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「精神的異形種」と悪魔からも認められるほど人外な知略の才をもつラナーは、クライムと一緒に永遠の時を過ごすことを望んでいました。

クライムだけが自分をわかってくれ、彼と添い遂げることがしあわせだと。

そのために邪魔なものはすべて排除し、たとえ身内だろうが悪魔だろうが利用できるものは使い倒す。

当のクライムには決して気付かれることなくその最善策を一人で描き、着々と準備をすすめていたのです。

執着にも似たその非道な発想は、もはや人智の域を超えたまさに「化け物」と呼ぶにふさわしい。

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そんなラナーに対し、クライムは命をかけて守りその身をささげたのです。

クライムのその後は悪魔となる

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死亡後、ふたたび生き返ったクライムは、ナザリックの一室で目を覚まします。


夢かと困惑する彼に、そばにいたラナーは「クライムを蘇らせる代価にアインズへの服従を誓った」と説明します。

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変わらない笑顔で彼女が生きていたことにほっとしたクライムですが、彼女の背中に黒い翼が生えていることに驚きます。

さらに「服従の代償として、人間から悪魔へと変えられてしまった」と少し悲しそうに言うラナー。

いまだ状況が呑み込めないクライムに、つづけて「一人で永遠に生きていくのはつらい。あなたも同じように悪魔になって自分と共に永遠に生きてほしい」と懇願します。

なんとか状況を理解したクライムは、迷うことなくラナーの願いを承諾し、共に生き続けることを決心したのです。

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さらにアニメでは、原作にないオリジナルのラナーの喜びの舞いが披露されます♪

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原作ではその後のクライムが悪魔となった描写はありませんが、ラナーの忠実なしもべとしておそらく未来永劫生き続けているでしょう。

クライムは悪魔に愛された男だった!?

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クライムにとってラナーの存在は、結果として天使だったのか悪魔だったのかは結局謎のままです。

見方によれば、なかば洗脳にちかい操られかたで飼いならされ、合意とはいえ死んでも悪魔にまでされ、彼の境遇を思うと不憫に感じますが、

少なからず異常ではありますが、彼の気持ちとラナーのクライムへの感情が純粋な愛だったとすれば、彼にとってこの生涯は幸せだったと思いたいですね。(少し強引?)

ある意味、一途に愛された幸せな男、クライム。

アインズのもと、栄えある魔導国の一員となりました。

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