【薬屋のひとりごと】上級妃(四夫人)を解説!後宮妃には位がある

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「薬屋のひとりごと」に登場する上級妃と呼ばれる4人の夫人たち。

今回はそれぞれの妃の特徴や上級妃とはどういう存在なのかについて簡単にまとめて解説していきます。

後宮内で互いに1人の皇帝をめぐって華やかな女の園の裏で、したたかに熾烈な女の戦いを繰り広げいるそうですが・・・

なんだかドロドロした感じが非常に興味深いですね♪

それでは解説していきます。

【薬屋のひとりごと】上級妃とは?

この物語のなかで舞台となる後宮における上級妃とはいったいどんな存在なのでしょうか?

まず先に、歴史にもあるように昔は国の永続的な繁栄のために、一人でも多く子孫を残そうと一夫多妻の制度をとるのが当たり前で、とくに王朝時代の帝には正室(正妻)となる1人の皇后のほかに何人もの側室(妃)がいました。

正室:皇后(皇帝の正妻であり、官位を超越した別格の存在)

皇后は数いる妃のなかで東宮(男児)を産んだ者がなれる地位です。

つまり上級妃とは側室を指し、現代でいう愛人さんのことで、上級・中級・下級とランク分けされた複数の女性がいたのです。

その多くの側室(妃)のなかで、より帝の寵愛を受ける上位4人の選ばれた側室のことを、もっとも位の高い「上級妃」と呼びます。

上級妃四夫人は側室のトップ?

側室の最高ランク「正一品」とよばれる上級妃の位の四夫人ですが、この四人のなかでもさらに序列があり、上から貴妃(きひ)>淑妃(しゅくひ)>徳妃(とくひ)>賢妃(けんひ)と、“位”が与えられています。

もしいずれかの座が空席になれば、ほかの妃の中から繰り上がりでその位におさまるしきたりとなっているようです。

側室の使命とは?

位があるとはいえ、公式には同格の立場として公平に帝の寵愛を受けられますが、彼女らに課せられたもっとも重要な役目は、帝の跡継ぎ(東宮)を産むことです。

次期皇帝候補(東宮)を産むことが、彼女らの功績とされ将来に大きく関わってくるのです。

帝の寵愛(夜とぎ)をより受けられれば、おのずと妊娠の確率は上がるので、みな皇帝に愛されるために美容はもちろん教養や芸事など女に磨きをかけ、帝からお声がかかるのを待つのです。

次期皇帝の実の母、いわゆる皇后の座をつかむチャンスをみな虎視眈々と狙っているわけですね。

これが後宮妃となった女性たちの一番の目的なのです。

ちなみに、当作の現皇帝にはまだ正室(皇后)がおらず、上級妃のなかで誰よりも早く東宮(男の子)を身籠った妃が、もっとも皇后になれるチャンスがあります。

妃には厳しい現実もある?

もちろんいいことばかりでもなく、後宮妃とはいえ大勢の女性の中で皇帝から相手にされなければ、厳しい現実も待っています。

もし病気や何らかの事情で子供が産めなければ、妃としてお役御免となり、いわゆるお払い箱となってしまいます。

多くは「下賜(かし)」という、いわば部下への褒美代わりに与えられる褒章品として与えられるそうですが、

最悪のケースは、後宮から追い出された挙句、最悪の場合は家にも帰れず生活のために身を売る末路も。

そのため、表向きはみな涼しい顔で華やかな暮らしを謳歌しているように見えて、水面下ではさまざまな謀略を巡らし、ほかの妃を1人でも蹴落とそうと必死になる者まであらわれるほどです。

見た目と違い、本音と建前がうずまくシビアな世界のようですね。

話を戻しますが、後宮はとても広大で数千人もの人間が生活する場所です。

なかでも四夫人には、主人公・猫猫(マオマオ)が仕える翡翠宮のような、“宮”という邸宅がそれぞれ与えられ、それぞれの宮に宮主である上級妃をお世話する宮女や宦官が何人も仕えます。

上級妃四夫人の紹介

では、上級妃四夫人を1人ずつ紹介していきます。

上級妃「貴妃」:玉葉(ぎょくよう)

翡翠宮(ひすいきゅう)の主

赤毛で碧い眼の西洋風なルックスの美女。(母が白人だったのでハーフ)

玉葉妃は上級妃のなかでもっとも高い「貴妃」の位で、皇帝の寵愛(ちょうあい)を1番受けている妃です。

彼女には帝との間に鈴麗(リンリー)という公主(姫)が1人います。

玉葉妃は西都(西戌州)を治める父・楊玉袁(ヨウギョクエン)と妾の娘です。

母が踊り子という身分の低い出自ながら、生まれ持った美しい容姿や高い知性を買われ、壬氏の推薦によって上級妃にのぼりつめた逸材です。

彼女の性格は明るくほがらかで、気さくな性格から誰からも愛される素敵な女性です。

上級妃「淑妃」:阿多(あーどぅお)

柘榴宮(ざくろきゅう)の主

黒髪ストレートの中性的な凛々しい美女。

彼女の性格は子供の頃から男勝りで活発な知性にあふれる人格者。

阿多妃は元「淑妃」の位だった妃でしたが、35歳で柘榴宮から離宮に移っています。

その理由は、彼女はもともと現皇帝と乳姉弟で、皇帝がまだ東宮時代に初体験の相手となったことから妃となりました。

子供を一度出産したものの、不幸にもその出産時のトラブルで子供が産めない身体となってしまいました。さらに子供も原因不明の病で亡くしますが、帝の温情で形だけの上級妃となっていました。

猫猫が解決したある一件から、やがて上級妃の位を降り離宮に移り住むことになります。

のちに明かされていきますが、ある重大な秘密を抱える人物でもあります。

ちなみに阿多妃が離宮に移ったあと、淑妃の座は楼蘭妃(ろうらん)がなり、新たな宮主におさまっています。

上級妃「徳妃」:里樹(りーしゅ)

金剛宮(こんごうきゅう)の主

栗毛の巻き髪のかわいい美少女。

里樹妃は「徳妃」の位で、元は幼女趣味の先帝の妃として9歳という若さで後宮に入りますが、先帝が亡くなり改めて現皇帝の妃となった妃。

そのため阿多妃とは元嫁・姑の関係の位置関係になります。(ちょっと複雑な関係)

幼少期から政治的理由で大人に振り回され、この歳ですでにバツイチとなったかわいそうな境遇。

まだ幼く世間知らずで皇帝からの寵愛もないことで、後宮では侍女たちからもいじめにあうなど、なにかと不幸な人生を歩む少女。

園遊会での一件をきっかけに、猫猫に対しては徐々に心を開いていきます。

彼女の性格は華やかな見た目の割に、自分に自信がなく臆病でややおとなしい妃。

また年齢のせいか、色事にも免疫がなく帝の寵愛を受ける日も遠そう。

上級妃「賢妃」:梨花(りふぁ)

水晶宮(すいしょうきゅう)の主

黒髪ストレートのクール系な巨乳美女。

梨花妃は由緒ある名家の生まれの娘で、気品あふれる知性と美貌を兼ね備えた才女。

彼女の性格は、物語序盤ではとても高慢で嫌味な女性として描かれていたが、実際はとても良識ある素敵な女性。

それは現皇帝との間に東宮(男子)をもうけたが、生後数か月で原因不明の病で亡くしたからだった。

その後、彼女も子供と同じ病で倒れ、子を亡くしたショックで生きる希望を失うが、猫猫の看病のおかげで命を救われることに。

のちに猫猫の伝授した秘術のおかげで、ふたたび帝の寵愛をとりもどし、無事に男子を出産することができた。

皇后の座はだれの手に?

現時点では、四夫人の中で序列的には貴妃である玉葉妃がもっとも皇帝の寵愛を受けていることになります。

とはいえ、帝の寵愛を受け男児をもうけた者は皇后になれるチャンスがあります。

ちなみにその後の猫猫の活躍(秘術を伝授)もあり、いち早く玉葉妃が男児を産んだため、名実ともに皇后となったのは彼女でした。

妃(側室)の品位を解説

先に書いたとおり、妃(側室)にも「品階(ほんかい)」という品位(階級)があり、正一品~八品までそれぞれ身分や寵愛度などにより品位が細かく分かれています。

品階(ほんかい)とは?

この時代、妃(側室)に限らずあらゆる官職にも品位(ランク)が細かく決められ、それにともない与えられる権利や立場がきちんと分かれます。

この身分制度を「品階(ほんかい)」といい、官職ならば科挙という試験制度(現在の公務員試験)で決まり、生活のあらゆる場面でこの身分の差が出てきます。

妃の場合ですが、「正一品」は皇后に最も近い上級妃。

正一品(せいいっぴん/しょういっぽん)とは、上級妃四夫人(貴しょう妃・淑妃・徳妃・賢妃)。

正二品には、9人の「嬪(ひん)」(昭儀・昭容・昭媛・修儀・修容・修媛・充儀・充容・充媛)。

さらに「嬪」の下に世婦(せいふ)と呼ばれる3つの位からなる側室がつづきます。

「世婦」はそれぞれ9人からなる正三品「婕妤(しょうよ)」、正四品「美人」、正五品「才人」がいて総勢27人。

さらにこの下は御妻(ぎょさい*女御ともいう)と呼ばれる総勢81人(それぞれ27人)からなる正六品「宝林」、正七品「御女」、正八品「采女」とつづきます。

まとめると、

正一位:四夫人(貴妃、淑妃、徳妃、賢妃)×4人
正二位:九嬪(昭儀、昭容、昭媛、修儀、修容、修媛、充儀、充容、充媛)×9人
正三位:世婦(婕妤)×9人
正四位:世婦(美人)×9人
正五位:世婦(才人)×9人
正六位:御妻(宝林)×27人
正七位:御妻(御女)×27人
正八位:御妻(采女)×27人

このように皇帝には締めて総勢121名もの妾(側室)が存在することになります。

しかも、これらの妃がそれぞれ複数の侍女を従え、後宮で生活していたということからも、その規模が相当であることが分かりますよね。

これは古代中国(唐の時代)の制度で公式に定めた人数で、歴代皇帝の中には非公式も含めこれ以上の側室を持つ者もいたとの記録があります。

とはいえ、さすがにいくら皇帝でも全員を相手にできるわけもなく、なかには大抜擢されることもあったようですが、大半は夜とぎもなく肩書だけの妃だったようです。(まさにハーレム)

まとめ:【薬屋のひとりごと】上級妃(四夫人)を解説!後宮妃には位がある

今回は薬屋のひとりごとに登場する「上級妃」と呼ばれる4人の夫人たちについて解説してみました。

後宮内での次期皇后の座をめぐるし烈な女のバトル!

帝の子種を授かり側室としての輝かしい功績を遺す者はいったいだれなのか!?

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