【薬屋のひとりごと】先帝の正体と秘密!皇太后の呪いや出産の真相

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今回は現皇帝の父である先代皇帝、先帝の正体や過去の秘密、妻である皇太后の呪いや出産について解説します。

作中で登場はないものの、物語に深く関わる存在の先帝。

“愚帝”と呼ばれた彼の波乱の生涯とはいったい?

*この記事ではネタバレを含む内容がありますので、気になるかたはご注意を!

【薬屋のひとりごと】先帝の正体と秘密!


先帝は現皇帝の父で、物語本編が始まる5年ほど前に崩御しているため作中での登場はありません。

本編では、主人公・猫猫が後宮に下女として身売りされ、ある騒動から壬氏に見出され玉葉妃の侍女(毒見役)となったあと、数々の難事件の解明で活躍を見せ始めうわさが立った頃、皇太后の依頼によってはじめて存在が明らかとなります。

まずは生前の先帝がどんな人物だったのか解説していきます。

先帝の生涯


東宮時代、ほかの兄弟が次々と不可解な死を遂げ、やむなく皇帝を継承した先帝。(名前は不明)

ところが元来、治世の才に恵まれず、実質的に国の実権は女帝と呼ばれた彼の母(当時の皇太后)が握っていました。

いわば“お飾り”の統治者として君臨していましたが、母の言いなりとなるうちに徐々に心をゆがめてゆき、卑屈な性格になっていきます。

強引なやりかたで国を操る母の圧政と息子を骨抜きにする過保護ぶりが災いし、先帝は母へのトラウマから大人の女性が苦手になり、幼女への性的嗜好(ロリコン)が強くなったのです。

国の安寧のため世継ぎを残すことが求められた皇帝は、後宮の成人した妃にはまったく食指が動かず、女性としては未成熟の幼女をまわりに多くはべらせるように。

幼女に走った先帝


そして事は起こります。

当時、上級妃だった姉とともに侍女として後宮入りした1人の幼女がいました。

まだ10歳くらいだったその侍女(現皇太后)を見初め、無理やり手を付け身籠らせてしまった皇帝。

当然普通に出産することは無理で、医官らの必死の処置で腹を裂いて(帝王切開)出産させたのです。

ろくな医療技術もない時代ですから、まさに幼女にとっては命がけの出産となったのでした。

この時の恐怖から、妃となった幼女(現皇太后)は先帝のことを深く恨み、「早くいなくなれ」と呪うようになります。

幼女が背負った深い悲しみ

この時生まれた子が現皇帝です。

ところが時が経ち、先帝は大人になった皇太后に興味を失い、見向きもしなくなるのです。

やがて女帝(先帝の母)が亡くなると、なぜか後を追うように先帝も不審な死を遂げます。

しかし、先帝の死因は特定されず“愚かな皇帝”として名を残し、彼の犯した罪も葬られたのでした。

ちなみに先帝崩御の少し前に、政略のためまだ幼い里樹妃(9歳)が妃として後宮に入内しますが、寵愛もなくこの歳で出家の身となったため、現皇帝がかわいそうに思い、引き取る形で新たな上級妃(徳妃)となった特殊な経緯(*)があります。

*(父親の嫁)→(息子の嫁)・・・後宮のしきたりでは異例のこと

先帝の不審な死


皇位が現皇帝に変わり数年たった頃、それまで後宮で数々の不可解な事件を解決していた猫猫に、ある依頼が舞い込みます。

依頼主は皇太后で、先帝の死因を明らかにしてほしいというもの。

皇太后いわく、どうやら先帝の死は自分の呪いが原因ではないかというのです。

通例で先帝の遺体は崩御して1年間、霊廟(安置所)に保管されていました。

しかし、1年経っても遺体には何の変化もなく、おどろいた皇太后は原因が自分が呪っていたせいではないかと恐れます。

調査を始めた猫猫は、ある1枚の絵を見つけ亡き先帝が最後に描き残したこの絵に死の原因があると考えます。

カギとなった謎の絵と雄黄(ゆうおう)


つまり猫猫の推理はこうです。

亡くなる直前に部屋にこもって先帝が描いたその絵は、「雄黄(ゆうおう)」という強い毒性のある鉱物から作られた顔料を溶いた絵具が使われていました。

絵を作成中、先帝はながく雄黄の毒素を吸い続け、中毒死したことが原因だと考えたのです。

また、雄黄には腐敗を防ぐ特性があり、霊廟で遺体とともに飾られたその絵の毒が防腐剤代わりとなり、この影響で先帝は死後も身体が朽ちることがなかったのだと推理します。

自分の呪いではと不安を抱え、長い間おびえていた皇太后は、原因が分かり安堵します。

現代ではその毒性のため、絵具の原料として使われてはいない雄黄ですが、この時代にその知識と因果関係を特定する猫猫の推理力の高さには言葉がありませんね。

さすが毒を知り尽くした女w

【薬屋のひとりごと】皇太后の呪いや出産の真相


皇太后は自分を傷ものにし恐怖を与えた先帝を、生前からずっと呪い続けていたと自白します。

成人してからも「いつか復讐してやる」と恨みを募らせていたのです。

皇太后と先帝の関係

もともとは先帝の上級妃だった姉の侍女だった皇太后。

先帝から見初められたのは姉ではなく幼女だった自分でした。

ところが、幼女にしか興味を抱かない先帝は、大人になった当時の皇太后への愛はなくなります。

大人の女性が苦手だった先帝に恨みを晴らすには・・・

皇太后の恨み


皇太后が抱いた恨みは、復讐心となり報復として先帝の心に深い傷を残します。

先帝が恐れるのは大人の女性。

大人になった皇太后は、今度は逆に先帝の寝込みを襲った(逆レイプ)のでした。

皇太后から受けた行為で先帝は深く傷つき、やがて精神を病み部屋に引きこもるようになったのです。

先帝が残した絵には彼の心の叫びが表現されていました。

結果、この絵が彼の命を奪う形となったのです。

皇太后の出産と壬氏の関係


恨みから先帝を襲った皇太后は、復讐は果たせたのですが実はこの行為で2人目の子を身籠っていました。

これがのちの皇弟となるわけですが、彼女は復讐から生まれたその子に一切愛情を抱けませんでした。

そればかりか、母親として重大な過ちを犯すことになります。

壬氏と何の関係が?と思うかたがいらっしゃるかもしれませんが、壬氏の正体は皇弟(華瑞月)です。

つまり、皇太后と壬氏は母と子という関係ですが、実はこれも正しくはありません。

さらに、この2人と深い因縁のある人物が1人います。

それは現皇帝の妃(阿多妃)ですが、この因縁についてくわしくはこちらの記事でどうぞ。↓

まとめ:【薬屋のひとりごと】先帝の秘密!皇太后の呪いや出産の真相

今回は、先帝についてどういう人物なのか正体や過去など解説しました。

母(太皇太后)の影響を強く受けたことで心をゆがめ、偏った愛情を幼い少女へ向けた先帝。

彼のいけにえとなった現皇太后の深い恨みと悲しみ。

そして長い年月が経って今なお、先帝の遺恨を残す宮廷の闇。

先帝が死の間際、一枚の絵に託した想いを、猫猫の名推理が解き明かす!

いったい先帝は何を伝えたかったのか?

この先、明らかになることはあるのでしょうか・・・

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