【薬屋のひとりごと】阿多妃(アードゥオひ)の魅力を解説!隠された過去と子供は?

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今回は「薬屋のひとりごと」の登場人物である阿多妃(アードゥオひ)について、キャラの特徴や魅力をくわしく解説します。

彼女は後宮に住まう妃のなかでもっとも位の高い、4人いる上級妃のうちの一人です。

ほかの妃とくらべ、皇帝とは幼いころから側に仕える誰よりも絆の深い妃として描かれています。

そんな阿多妃(アードゥオひ)の正体とは、いったいどんな人物なのでしょうか?

作中ではなにやらとてもいわくのある人物のようですが、人物像をプロフィールとあわせて紹介していきます。

魅力たっぷりな阿多妃(アードゥオひ)を存分にお届けしていきます!

*この記事にはネタバレを含む内容がありますので、気になるかたはご注意を!

『薬屋のひとりごと』の阿多妃(アードゥオひ)とは?

阿多妃は4人いる上級妃の一人で、「淑妃(しゅくひ)」という位を与えられた妃です。

上級妃の中では最年長の35歳となっていますが、見た目にもまだまだ現役と言えるほど、美しさに衰えはみじんも感じません。

現皇帝が即位する前の東宮時代から、ただ1人の妃としてずっと皇帝を支え続けてきました。

というのも、皇帝とは乳姉弟という関係で、ずっと一緒に育ち文字どおり身も心も捧げてきた人なのです。

そのため今でも皇帝にとっては唯一の心を許した女性というわけです。

もう少しくわしく阿多妃の人物像や過去について解説していきます。

阿多妃のプロフィール(年齢・身長・出身・声優など)

名前:阿多(アードゥオ)
年齢:35歳(登場時)→36歳
身長:不明(おそらく170㎝くらい)
子 :なし
階級:上級妃「淑妃」
住居:柘榴宮(ざくろきゅう)
出身:不明

初登場時の阿多妃は35歳で、最年長の上級妃です。

彼女のことを一言で例えるなら、「男装の麗人」。

長身と品のある漆黒の長髪が美しい中性的な美女で、凛々しさもありながら妖艶で他を寄せ付けないオーラをまとった存在感。

たたずまいはすでに風格すら感じさせます。

落ち着きと醸し出す気品は、もちろん年齢もありますが、ほかの妃とくらべ派手な化粧や着飾った華やかさはないものの、飾りのない美はまぎれもなく天上人のもつものです。

幼いころから後宮で培った上級妃としての心構えはもはや貫禄の域。

CV(声優)は?

アニメで阿多妃を演じるキャストは、声優の甲斐田裕子さん。(賢プロダクション)所属


舞台女優としても活躍される甲斐田さんは、外国映画吹き替えにあこがれ声優を目指し、この道でキャリアを重ねてきました。

舞台で鍛えた声量とハリと艶のある声が持ち味で、アニメや映画など数多くの作品に出演されています。

代表作は
・『約束のネバーランド』イザベラ役
・『真・一騎当千』呂蒙子明役
・『銀魂』月詠役

阿多妃の正体(性格や魅力)

皇族に近い名家の生まれの御令嬢ながら、幼いころからかなり男勝りで活発な少女だった阿多妃。

乳姉弟の現皇帝とは、彼がまだ東宮時代から一緒に育ち、やがて初めての相手となる妃となります。

「男に生まれたなら、皇帝の右腕になれた」と言われるほど優れた才をもち、かなり器量の良い人格者。

身分に関係なく誰とでも優しく接し、人望も厚く宮では彼女を慕う多くの侍女に囲まれ、だれもが仕えることに喜びを感じるほどでした。

ただし猫猫いわく、「本音が見えない」ことがどこか玉葉妃と似ており、上級妃ならではの一面があるとも。

阿多妃の子供は?

今から17年前、阿多妃は現皇帝がまだ東宮時代に、1人子供(東宮)を授かり出産しています。

ところが、ちょうど同じく先帝との2人目の子を身籠っていた皇后とたまたま出産が重なり、こちらは難産だったため多くの医官が皇后のほうを優先し、運悪く医者不足だったことも影響して阿多妃の出産は困難を極めました。

なんとか出産はできたものの産後の処置が悪かったために、その結果、阿多妃は子宮を失う羽目になり、二度と子が産めない身体となってしまったのです。

さらに不幸なことに、生まれたばかりのかわいい子供もわずか1年ほどで原因不明の死を遂げてしまいます。

子宮を失った阿多妃にとってはかけがえのない我が子だったのですが、あまりの悲劇にしばらく人目を忍んで夜通し泣き崩れていたようです。

しかし、この悲劇には隠された真実があって、作中で明かされることになります。

隠された過去のあやまちとは?

悲劇の妃と思われた阿多妃には実は隠された過去があり、なんと国家を揺るがしかねないあやまちを犯していたのです。

そのあやまちとは、亡くなった子供は実は彼女の子供ではなかったということ。

なんと、彼女のもとにいた子は同時期に生まれた皇后の子だったのです。

くわしく解説します。

当時出産が重なった皇后は、難産の末生まれた我が子をある理由からどうしても愛すことができずにいました。

一方、なんとか無事に出産を終えた阿多妃は、ある不安を抱えていました。

それは「どこまでいっても優先されるのは皇后の子で、なにかあれば我が子はないがしろにされる」という事実。

自身の出産で思い知った苦い経験から、「なんとしても我が子が大事にされるためには“あちら側”にいなければいけない」と。

2人の母の思惑

産後の精神不安もあってなのか、あろうことか子供のとり替えが皇后との合意のもとに行われていたのでした。

では、なぜ皇后が合意したのか?

さきほど、皇后は我が子をある理由から愛せなかったと言いましたが、それは子供の父(先帝)を深く恨んでいたからです。

大人の女性が苦手で幼女趣味だった先帝は、まだ幼く未成熟だった皇后を無理やり襲い妊娠させた挙句、命がけの出産をさせた過去がありました。

そのときの痛みと恐怖がトラウマとなった皇后は、成人したのち先帝への恨みの報復として無理やり行為に及んだのです。

つまり、先帝への恨みを晴らすために出来てしまった子供など愛する気になれないが、国母としての自分の立場もある。孫(息子の子供)なら愛おしいと思える、というなんとも身勝手な理由。

2人の母の利害は一致し、阿多妃の子供は皇后のもとへ、そして皇后の子供は阿多妃の子として育てることにしたのです。

真実は闇に葬られた

亡くなった阿多妃の子供というのは、先帝と皇后の子ですり替えられた皇弟だったのです。

これは決して公にできるものではなく、もし真実が明るみになると皇太后(元皇后)はもちろん阿多妃も大罪人となり極刑は確実でしょう。

となると、ここで1つ疑問が。

では、現在の皇弟はいったいだれなのか?

もちろん、阿多妃の生んだ実の子供ですが、華瑞月(かずいげつ)という名で先帝の子として育ちます。

ちなみにこのことを知っているのは、張本人の皇太后と阿多妃、そして現皇帝と出産に立ち会ったごく一部の医官のみ。

かわいそうに、真実を隠ぺいする口封じのために全ての罪を着せられたのが、当時の出産にかかわった医官(漢羅門)。

この医官、罪人として肉刑を受け、後宮を追われた猫猫の養父です。

阿多妃と壬氏の関係

後宮において、立場としては上級妃と宦官という関係ですが、この2人はそれだけの関係ではありません。

薄々お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、ネタバレすると実の「母と子」です。

なるほど影武者ができるほど顔もそっくりで、これも後々真実を解くヒントとなってきます。

壬氏は表向きの身分は後宮を管理する宦官ですが、これは偽りの姿で本当は皇弟(華瑞月)本人です。

つまり、さきほどのとおり、誕生時すり替えられ現皇帝の弟として育てられた阿多妃の実の子が壬氏の正体というわけです。

言い換えると、彼は現皇帝と彼女の間に生まれたれっきとした次期皇帝候補(東宮)なのです。

母としての想い

先帝亡き今、現皇帝の世継ぎで第一継承者(王子)は壬氏となるわけですね。

当然壬氏は自分の生みの親が阿多妃だとは知りませんし、現皇帝を父ではなく実の兄だと信じて育っています。

母である阿多妃も、たとえ母ではなくなっても愛する我が子が何不自由ない環境で立派に育つ姿をそばで見続けられるなら、真実は打ち明けないと固く誓ったのです。

のちで明らかとなりますが、壬氏に仕える老侍女・水蓮(すいれん)は、阿多妃の母親です。

つまり、宦官である今の壬氏は、(母方の)実のおばあちゃんに毎日お世話をしてもらっているのです。

阿多妃の我が子を案じる母心か、せめてもの償いの意味もあるのか。

そう思うと水連おばあちゃんの壬氏をかいがいしくお世話する姿や過保護ぶりも、孫を可愛がっているように見えてきますよね。

阿多妃と皇帝の関係

阿多の母親・水蓮が現皇帝の乳母だったこともあり、2人は幼馴染みとして一緒に育ちました。

幼少期から男勝りだった阿多もやがて年頃になり、当時東宮だった帝の妃として選ばれます。

初体験の相手でもある阿多をとても大事にした東宮は、決してほかに妃をとらず彼女だけを妃として愛し続けました。

それからやっと念願の子供に恵まれ、阿多を次期皇后とするはずでしたが、不幸にも子供は亡くなり阿多も子供が作れない身体となってしまいます。

後宮のしきたりでは、子を成せなくなった妃は“お褥ね(しとね)”となり、後宮を去らなければなりません。

しかし、阿多を愛していた現皇帝は十数年ものあいだ、帝の特権で彼女を後宮にとどめ、しかも異例の上級妃として宮に住まわせ続けたのです。

これは世継ぎを成すための後宮においてはありえないことで、どれだけ帝にとって彼女が大事な存在であるかがわかります。

後宮を去る阿多妃

しかし、国の繁栄のために世継ぎは必要なのは事実。

いくら愛されるとはいえ、阿多妃も自分の立場はじゅうぶん分かっています。

だれもが利権を狙う後宮で、彼女をよく思わない人物がいるのもたしか。

猫猫の里樹妃暗殺未遂事件をきっかけに、責任を感じてか彼女を慕う大勢の者に見送られ後宮を去ることに。

それでも上級妃「淑妃」の座は降りたものの、現皇帝の強い意向でいつでも会える離宮に移ることに。

どれだけ帝から愛されているのか、これも彼女の人徳なのでしょうか。

その後も帝は夜伽もなく、ただ話し相手に足しげく阿多のもとに通う姿は、まるで長年連れ添った熟年夫婦のよう。

まとめ:【薬屋のひとりごと】阿多妃(アードゥオひ)の魅力を解説!隠された過去と子供は?

今回は「薬屋のひとりごと」の登場人物である阿多妃(アードゥオひ)について、魅力となる性格や特徴、過去や隠された秘密などくわしく解説してみました。

聡明な彼女の選んだ選択が果たして正しかったのかはわかりませんし、ひどい母親だなとも感じます。

ですが、逆に子の幸せを強く願う母の生き様や多くの人から愛される人格から、とても愛の深い魅力ある人物であることはよくわかりました。

まあ、後宮という特殊な世界に生きる方々なので、現代の倫理観では計れないし、彼女らの真意まではわかりません。

第一フィクションですし・・・

個人的にはとても素敵なキャラだと思いますので、幸せな結末を迎えることを望みます。

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