【呪術廻戦】伏黒恵の十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)は元ネタが日本神話!禪院家相伝の術とは?

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今回は呪術廻戦の伏黒恵が使う術式「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」元ネタや術の特徴式神についてまとめていきます。

「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」は、自身の影をもとに調伏(ちょうぷく)した式神を召喚するタイプの術式です。

呪術界だけでなく特級呪霊・両面宿儺もなにか狙っているほど謎を持つ術のよう。

・元ネタは日本神話
・十種影法術ってどんな術?
・式神は10種類(以上)存在する

ではそれぞれ紹介していきます!

【呪術廻戦】伏黒恵の使う十種影法術の元ネタは日本神話!?

禪院家に代々伝わる秘伝の術式、「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」

この術を使う恵が召喚する式神には、それぞれ身体に特殊な紋章(印)が刻まれています。

その紋章の形から、この術の元ネタは日本神話「十種神宝(とくさのかんだから)」であるといわれています。

さらに作者自身も認めるような発言もあることから、この十種影法術は日本神話をヒントにされたものであることは間違いありません。

また、禪院家の祖はあの有名な陰陽師「安倍晴明」であるという設定なので、式神使いという術の理屈も腑に落ちます。(伏黒恵と禪院家の関係については後述します)

では、まずはその元ネタとなった「十種神宝」についてくわしくみていきます。

日本神話「十種神宝(とくさのかんだから)」とは?

日本に古くから伝わる史記(古事記や日本書紀など)のひとつ『先代旧事本紀』に登場する「十種神宝」


記述によると、神が天より彼の地(大和)へ降臨する際に、大天神(あまつかみ)より授けられた宝物(剣や宝玉)のことだとあり、その名が示すとおり神宝(10種類の宝物)が描かれています。

また、それぞれの神宝にはすさまじい霊力が宿るのだとか。

これらを持つことで、魔除けや天の導き、蘇生などまさに神の力で国の繁栄をもたらすことができる神器だともいわれています。

「十種神宝」の詳細は次のとおり

①沖津鏡(おきつかがみ)
②辺津鏡(へつかがみ)
③八握剣(やつかのつるぎ)
④生玉(いくたま)
⑤死返玉(まかるかへしのたま)
⑥足玉(たるたま)
⑦道返玉(ちかへしのたま)
⑧蛇比礼(おろちのひれ)
⑨蜂比礼(はちのひれ)
⑩品物之比礼(くさぐさのもののひれ)

解釈には諸説あるようですが、鏡:2種類、剣:1種類、玉:4種類、比礼(*):3種類からなります。(*比礼とは女性が首に掛けるスカーフのようなもの)

また、それぞれ宝物の形状をモチーフにした紋様が記されており、その紋様が作中で登場する式神に刻まれているのです。(一部不明なものもあり)

ではそれぞれの宝物と該当する式神を並べてみます。

十種神宝と該当する式神

①沖津鏡(おきつかがみ)

式神:蝦蟇(がま)
大きなカエルの式神。腹部に紋様あり。

長い舌で救助や支援、敵の拘束などが可能。攻撃力は低い。

②辺津鏡(へつかがみ)

式神:満象(ばんしょう)
象の式神。額部分に紋様あり。

重厚な巨体で重量によるパワー攻撃(踏みつぶすなど)のほか、大量の水を吐き攻撃。
ただし術者の呪力の消費が激しく、単体でしか召喚できない。

③八握剣(やつかのつるぎ)

式神:魔虚羅(まこら)
二足歩行の異形種で十種影法術最強の式神。背面にある法陣が紋様。

正式名は八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)
モデルは「十二神将」で仏教の世界で“大威徳”と呼ばれる十二体からなる守護神

その力は絶大で、歴代の術師でいまだかつて誰ひとり調伏(勝てた)できた者はいない。

いくら攻撃を受けても背中の法陣を回すことで完全回復するためほぼ不死身。
適応能力も高くどんな攻撃も回復すればほぼ弱点克服。
武器は呪霊を一撃で祓う退魔の剣「八握剣」を装備。

④生玉(いくたま)

式神:大蛇(おろち)
巨大な蛇の式神。額部分に紋様あり。

作中では召喚後すぐに宿儺によって破壊された。

⑤死返玉(まかるかへしのたま)

式神:不明

⑥足玉(たるたま)

式神:玉犬(ぎょくけん)・黒
黒い犬の式神。額部分に紋様あり。

攻撃力と呪力の探知や索敵に優れた万能型。

⑦道返玉(ちかへしのたま)

式神:玉犬(ぎょくけん)・白
白い犬の式神。額部分に紋様あり。

黒と同じく攻撃力と鋭い嗅覚で呪力の探知能力に長けている。
八十八橋での特級呪霊との戦闘で破壊され、その後は能力を引き継ぐ形で玉犬・黒と同化し渾(こん)となる。

⑧蛇比礼(おろちのひれ)

式神:不明

⑨蜂比礼(はちのひれ)

式神:不明

⑩品物之比礼(くさぐさのもののひれ)

式神:不明

・紋様の所在が不明のため判別できず

鵺(ぬえ)
仮面を付けたような人面を持つ鳥型の式神。
貴重な飛行能力を持つ。また帯電した呪力で電撃や体当たり攻撃が得意。

脱兎(だっと)
兎(うさぎ)の式神。数十匹の群れで召喚できる。
敵の陽動や目眩ましに効果的。攻撃力は不明。

というように、該当する式神が不明である神宝が4種類ありますが、その内2種類は鵺(ぬえ)と脱兎(だっと)なので、このことから、おそらく最低でも残り2種類の式神が今後登場するとわかりますね。

おそらく言い伝えのそれぞれの神宝の持つ霊力と式神の持つ能力とは、何らかの因果関係があるように思われ、元ネタの信ぴょう性の裏付けにもつながりますね。

【呪術廻戦】十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)とは?

伏黒が使う術式「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」は、呪術師名門御三家のひとつ、禪院家に代々伝わる秘伝の術式です。

自身の影を媒体として式神を召喚し使役する術式で、手で式神を模した影絵を作り出すことでそれらを召喚できます。

実際に式神を使えるようになるためには調伏の儀(ちょうぷくのぎ)でその式神を倒す必要があります。

くわしい術の特徴については後述します。

どんな式神がいる?

十種(とくさ)とあるように10種類の式神を召喚できる術であると推測できますが、

現在までにわかっている式神は、玉犬(ぎょくけん)黒・白、鵺(ぬえ)・大蛇(おろち)・蝦蟇(がま)・脱兎(だっと)・満象(ばんしょう)・魔虎羅(まこら)の7体。(*玉犬は2体で1カウントとなるよう)

そのうち伏黒が調伏できているのは、魔虎羅(まこら)をのぞく6体です。

魔虎羅(まこら)に関しては召喚はできるものの、今まで歴代の術者が誰一人として調伏できていない式神。

なので、まだ登場していないこの術で召喚できる式神がは残り2~3体いると考えられます。

十種影法術の特徴は?

前述したとおり、この術は自身の影を媒体として式神を召喚し、使役することで戦闘時などに自分の手足として有効となります。

手で式神を模した影絵を作り出すことで召喚します。

この術で始めから使役出来るのは、玉犬(ぎょくけん)と呼ばれる白と黒の二匹の犬の式神だけ。

ほかの式神を使えるようになるには「調伏の儀(ちょうぷくのぎ)」と呼ばれる、いわば契約儀式でその式神を倒す必要があります。

ただし魔虚羅(まこら)に関しては、たしかに最強の奥の手でしょうが、ほぼ確実に自滅覚悟の召喚となるため、調伏できないかぎり諸刃の剣ですね。(死んで勝つというやつ)

ほかには、

手持ちの式神が破壊されると二度と顕現できない

手持ちの式神が一度破壊されてしまうとその式神は二度と顕現できず召喚できません。

例えば漫画1巻の第6話で玉犬・白が特級呪霊に破壊されるシーンがあり、これにより玉犬・白は二度と顕現することができなくなりました。

また、

破壊された式神の術式と力はほかの式神に引き継がれる

その代わり、破壊された式神の術式と力は、他の式神に引き継がれるため(全式神が可能かどうかは不明)、単純に戦力ダウンとはなりません。

作中でも、破壊された玉犬・白の能力は玉犬・黒に引き継がれ、玉犬・渾(こん)としてパワーアップした式神となっています。

術者の恵のほうも戦闘時においてやみくもに使役せず、ダメージを負った式神は術式を解いて破壊を防ぐなどの措置を取っています。

十種影法術の応用?拡張術式

伏黒恵は十種影法術の他に、調伏済みの式神を組み合わせ独自の式神を作り出す「拡張術式」を使うことができます。

拡張術式で生み出した式神は、力が弱い代わりにいくら破壊されても繰り返し顕現させることができるという特徴があります。

ただし、オリジナルの式神(不知井底の場合は鵺か蝦蟇)が破壊された場合には拡張術式による顕現もできなくなります。

作中で現在登場しているのは、鵺(ぬえ)と蝦蟇(がま)を組み合わせた拡張術式「不知井底(せいていしらず)」のみ。

不知井底(せいていしらず)

翼を持つカエルの式神。
「鵺」と「蝦蟇」の能力を合体させた拡張術式。
一度に数体召喚でき、敵の捕縛や足止めに効果的。

伏黒恵の領域展開

ほかにも伏黒恵は不完全ながら領域展開を会得しています。

嵌合暗影亭(かんごうあんえいてい)


領域名は「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」。

通常であれば同時2体までしか召喚できない式神も、領域内であれば3体以上同時に召喚することが可能になります。

領域展開とは術式を付与し周囲と断絶した特定の空間(領域)をつくるもので、領域内にいる間はステータス上昇や術式の必中化といったバフ効果が得られます。

大量の呪力使用を必要とするため、呪術戦の頂点ともいわれている技だけあって、作中でも使える呪術師はほんの一握り。

ちなみに呪霊も使えます。

伏黒恵はなぜ「十種影法術」を使える?

ちなみに余談ですが、伏黒家の恵がなぜ禪院家の秘術を使えるのかについて解説します。

伏黒家と禪院家の関係は少し複雑で、恵の父である甚爾(とうじ)の出自が禪院家だからです。(天与呪縛で呪力なしだった父・甚爾は呪術名門家を出た後、再婚し姓を伏黒に変えたため)

エリート呪術師至上主義の名門の禪院家において、伏黒姓ではありますがれっきとした禪院家の血を引いた十種影法術を使える恵は、一目置かれる存在なのです。

実際これは禪院家の26代目現当主・禪院直毘人(ぜんいんなおびと)の遺言で、昔甚爾と交わした密約で次期当主に使命されていることがのちに分かります。

渋谷事変で直毘人の死亡後、もし五条悟に不測の事態が起こった場合に禪院家の次期当主に任命することになっていました。

ただしその遺言によって、恵はのちにこころよく思わない一門から、命を狙われることになるのですが。

まとめ:【呪術廻戦】伏黒恵の十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)は元ネタが日本神話!禪院家相伝の術とは?

今回は伏黒恵の使う術式、「十種影法術」の元ネタ(モデル)となった日本神話や実際の術式の特徴や式神についてくわしく解説してみました。

登場する術師の使う術式の中では、呪術師らしいというかとてもかっこいい技ですよね!

また、この十種影法術は今後の展開で、大きなヤマ場となるシーンで重要なカギとなるものでもありますので、要チェックですね♪

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