日向夏先生原作の「小説家になろう」投稿作品、『薬屋のひとりごと』。
2017年から漫画コミカライズされ2023年には待望のアニメ化を果たし、おもしろい!と大変注目を集める作品です。
なかでもめずらしいのが、漫画(コミック)が同時期に2社(出版社)から刊行され、2種類がそれぞれ現在も販売されているところ。
ファンからは「なぜ2種類あるの?」「違いはなに?」という声があがり、これも相まって当時からとても話題になっています。
原作はどちらも同じですが、この2社から出ているコミックには少し違いがあります。
そこで、今回は2種類の漫画があるのはなぜ?違いはなに?について解説します!
・漫画(コミック)が2種類ある理由はなに?
・単行本の「違い」は?
また、アニメはどっちになるの?についても紹介します。
【薬屋のひとりごと】2種類の漫画があるのはなぜ?違いはなに?
異なる出版社から出る漫画単行本は、刊行(発売)されるスピードが違いますし、内容も同じ原作(小説)を元にしていますが少し描かれ方が違うようです。
そもそも2種類ある理由とは何なのでしょうか?
なぜ漫画(コミック)が2種類あるの?
9月29日発売分まとめ。
薬屋のひとりごと14(ヒーロー文庫)
薬屋のひとりごと12(ビッグガンガン)
薬屋のひとりごと?猫猫の後宮謎解き手帳?17(サンデーGX)
聖女に嘘は通じない1(月刊マガジン)よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/q24TXFBsoA
— 日向夏?? (@NaMelanza) September 22, 2023
普通に考えて1つの原作に対して2つのコミックが存在するなんて不思議ですよね?
よくある登場キャラに特化したスピンオフとかならわかりますが、タイトルもほぼ同じですし・・・
以前にある原作ファンの方が、SNSで原作者の日向夏先生に質問されていました。
私にもわからないから困惑していたのです。
— 日向夏?? (@NaMelanza) February 17, 2021
このとおり、
理由は・・・「分かりません!」だそうですw
もしかして“大人の事情”ってやつでしょうか・・・
話題性はじゅうぶんでしたね。
スクエニ版(ビッグガンガン)と小学館版(サンデーGX)の2種類
少しおせっかいですが、現在の状況から考えられる理由について考察してみました。
スクウェア・エニックスから出版されている「月刊ビッグガンガン」と小学館から出版されている「月刊サンデーGX」。
雑誌連載開始とコミック初版発行年月は、
「月刊ビッグガンガン」(スクエニ版):2017年6月号~(コミックは2017年9月~)
「月刊サンデーGX」(小学館版):2017年9月号~(コミックは2018年2月~)
ちなみに、スクエニ版は『次にくるマンガ大賞2019』で大賞を受賞し話題となりました。
「薬屋のひとりごと」スクエニ版と小学館版どっちが人気?
発行部数(累計)の点でいえば、小学館版のほうが売上げが高いので人気があるように思えますが、これは刊行スピードの速さの違いなども関係しているので、単純に人気があると判断はできません。
まったく違う内容なら比較しやすいですが、どちらも基本的な話の流れは原作と同じですし、刊行時期もほぼ同時期。
違うとすれば読者層がちがうことでしょうか。
スクエニ版は青年誌でどちらかといえば大人向き、一方の小学館版は少年誌です。
これらのことから2種類あるのは、
・話題性のため
・幅広い新規の読者層の獲得を目指したから
ということが考えられます。
2種類それぞれの特徴はなに?
両作品を読んでのあくまで個人的な印象ですが、大まかな違いは下の2つでしょうか。
・キャラや背景など作画のクオリティのちがい
・焦点とするストーリー(内容)の描き方のちがい
スクエニ版(ビッグガンガン)の特徴
9月29日発売、スクエニ版コミカライズ『薬屋のひとりごと』⑫巻の単行本特典一覧です🌱
タイトル書籍が3冊同日発売です、よろしくお願いします🐸
各書店様いつもありがとうございます!特典情報の詳細はこちらのページ↓https://t.co/YIK4N3DUIS#薬屋のひとりごと pic.twitter.com/Y6lHXUvhDN
— ねこクラゲ✽薬屋⑫巻発売中 (@nekokurage_) September 23, 2023
・キャラビジュアルの丁寧さ(イケメン美女多し)
・ラブコメ要素強めで全体的にキラキラしてる(コミカルな場面も若干多い)
原作:日向夏
キャラクター原案:しのとうこ
作画:ねこクラゲ
構成:七緒一綺
キャラのビジュアルやラブコメ要素強めの少女漫画好きな方にオススメ♪
とにかく圧倒的な画力の高さが印象的で、少女漫画のようなビジュアルが特徴。
キャラ立ちするエピソードをふくらませ、その分謎解きのヒントとなる箇所をカットして調整されているため、進行も少しゆっくりで若干ミステリー感は薄い印象ですが、キラキラできれいな絵が見たいという方やラブコメ大好きな方は満足できるんじゃないでしょうか。
作画担当のねこクラゲさんの腕前が存分に発揮されている作品
小学館版(サンデーGX)の特徴
サンデーGX版薬屋のひとりごと十五巻発売しております。
なお、二枚目三枚目は邪魔がはいったNG。 pic.twitter.com/dtbI5V6N3r— 日向夏🐗 (@NaMelanza) November 17, 2022
・内容重視!謎解きミステリー感強め
・キャラの表情や感情は細かいが全体的に作画はシンプル
原作:日向夏
キャラクター原案:しのとうこ
作画:倉田三ノ路
シリアスな細かい謎解きエピソードと世界観重視な方にオススメ♪
原作のストーリーと世界観をほぼ忠実に描きながら、エピソードとしてすっきりまとめているのが特徴。
セリフなど細かい改変はあるものの原作既読の方でもほとんど違和感は感じないレベル。
重要な箇所はしっかり描いていて余計な情報がない分、読後の爽快感はある。
作画のクオリティはスクエニ版には劣りますが、スリリングな場面やキャラの感情表現などの描き方は手が込んでいます。
原作未読の方でもじゅうぶんミステリが楽しめると思います。
漫画2種類どちらも読めば2倍で楽しめる♪かも・・・
進み方やアプローチの違いはありますが、ストーリーの内容はどちらも原作に忠実に進められていますのであまり気にならないレベルです。
むしろキャラや世界観などそれぞれに強みを持たせたアプローチで上手くすみ分けをしながら、ターゲット読者に届けているのかなという感じがします。
まあ、好みは人それぞれですしねw
もし「ん?これどういう意味?」という場面があってもどちらかでくわしく描かれていますし、可能なら両方読めばより理解が深まるし、新たな発見があるかもしれませんし一石二鳥!ではないでしょうかw
お財布と相談ですね♪
【薬屋のひとりごと】アニメはどっちになるの?
2023年に放送される待望のアニメはどちらの漫画をもとに作られているのでしょうか?
2023年TVアニメ放送『#薬屋のひとりごと』
プロジェクトPV公開中!後宮を舞台に「毒見役」の少女が宮中で起こる
難事件を次々に解決する、
シリーズ累計2100万部突破の
大人気後宮謎解きエンタテインメント
待望のアニメ化!#猫猫 役:#悠木碧 pic.twitter.com/4lr3sxhrXA
— 『薬屋のひとりごと』アニメ公式 (@kusuriya_PR) June 10, 2023
発表されたPVを見るかぎり、正直どちらのほうが近いとも言えませんね。
映像美から言ってスクエニ版に近いのかな~という印象ですが、ここはいいとこ取りしてアニメオリジナルの展開もありかもしれませんねw
どちらにしても期待が膨らみます!
アニメ『薬屋のひとりごと』番組概要
放送はいつから?
キャスト&スタッフ
まとめ:【薬屋のひとりごと】漫画が2種類あるのはなぜ?違いはなに?
今回は「薬屋のひとりごと」2種類の漫画があるのはなぜ?違いはなに?について解説しました。
・2種類ある理由は「わからない」。
・考えられる理由は「話題性のため」「幅広い新規の読者層の獲得を目指したから」。
・キャラ重視ならスクエニ版(ビッグガンガン)、謎解きミステリ重視なら小学館版(サンデーGX)がおすすめ。
・アニメはどちらでもないオリジナル。