【薬屋のひとりごと】羅漢の正体とは?変人軍師は猫猫の父親

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『薬屋のひとりごと』に数多く登場するキャラクター(登場人物)たちの中で、とくに異彩を放ちなにか重要人物では?と注目されているのが羅漢(らかん)です。

見た目はあやしくてどこか胡散臭い。

猫猫にしつこく付きまとい、彼女があきらかに警戒しているようすからも「悪役か?」という印象しかない羅漢。

ですが、彼の本当の顔や正体を知ると行動に納得がいき、彼が好きになる読者もきっと多いはず!

そこで今回は羅漢の正体について解説していきます。

【薬屋のひとりごと】羅漢の正体とは?

どう見てもあやしい悪役風のキャラ、羅漢とはいったいどのような人物なのでしょうか?

羅漢とは何者なのか

無精ひげと片眼鏡をかけた狐目の男性。

猫猫へのネチっこい執着ぶりから、かなり怪しい人物だと思われている羅漢ですが、こうみえて優秀な軍師で位は大尉、つまり軍の最高幹部です。

人並外れた頭脳と軍略の才があり、相当の切れ者で「変人軍師」と言われるほどの傑物でした。

羅漢の過去

若き日の羅漢

羅漢の父は国でも由緒ある一族(羅)の名士で、軍の中枢に就く高官でした。

そんな父の跡取りとして、いずれは要職に就くべく将来を期待されていたのですが、ある致命的な欠陥を持っていたのです。

彼にとって特別な存在をのぞき、他人の顔はおろか親までも判別ができず、そのため子どもの頃から人にあまり関心が持てずにいました。

そんな理由で、才覚はあるものの父からは失望され冷遇されていたのです。

それでもなんとか他人を将棋のコマに見立て判別し、人をうまく見分ける術を身につけた羅漢。

さらに持ち前の人心掌握の才を徐々に発揮しながら、すぐれた軍略の功績で自力で軍の高官までのぼりつめます。

羅漢は変人軍師で人心を読む天才!?

羅漢は軍人として武の才能には恵まれなかったものの、軍師として優れた勘を持っています。

とりわけ人間心理や奇襲をうまく使った計略に長け、緻密な策を練ることも抜群に得意です。

まさに天才軍師!

ただし、他人の顔が判別できないので、得意の将棋から他人を将棋のコマに見立て、勘を働かせることでつねに先回りし、物事を有利に進めていくようすが物語の随所でみられます。

遊説からもどってしばらくし、父への恨みから策を練って失脚させ都からも追い出し、家督を奪い当主になった羅漢。

さらに甥の羅半を養子として引き取りました。

羅漢と鳳仙の関係~運命の愛~

羅漢を語るうえで欠かせない人物、それが鳳仙(フォンシェン)です。

鳳仙とは?

彼女は花街の老舗高級妓楼「緑青館」の人気妓女で、碁の名手としてちまたでも有名でした。

また、妓女ながら気品があり凛とした雰囲気の美人で、身請けを望む上客(大店や役人)も数多く抱えていた彼女。

ですが、現在の彼女はあることから病に侵され、廃人のように身体はボロボロとなり、妓楼の離れで今にも命尽きようとしています。

妓女・鳳仙との運命の出会い

将棋や碁が得意だった羅漢は、あるとき花街の高級妓楼「緑青館」に名うての碁の名手がいると聞きつけ、勝負を挑みに出かけます。

そこにいたのは美麗な妓女・鳳仙でした。

羅漢は鳳仙を一目見るなり、彼女の顔をはっきりと見分けることができたのです。

負けるはずはないと高をくくっていた羅漢でしたが、鳳仙にあっさり負けてしまいます。

このことで彼女が自分にとって特別な存在だと運命を感じ、それから羅漢は鳳仙と勝負するために足しげく緑青館に通いはじめます。

しかし、人気者の彼女にはなかなか会えず時が経ちます。

それから数か月に1度会い、勝負を重ねていくうちに、2人は次第に心を通わせていくのでした。

やがて羅漢は彼女を身請けしたいと感じ始めますが、ほかにも人気妓女である彼女を手にしたいと大勢が競りはじめ、価値はみるみる吊り上がります。

身請けが高額となった彼女に、彼はとても手が出せずにいました。

2人のはかりごと

そんな矢先、鳳仙を破格の大金で身請けしたいとの話が持ちあがり、羅漢はあせります。

そのころ彼女も羅漢の気持ちに気付き、ある提案を彼に切り出します。

「勝負に勝ったほうはなんでも望みのものを差し上げる」と。

鳳仙は羅漢に自分の身を賭けたのです。

瞬時に鳳仙の気持ちを悟った羅漢は、こころよく引き受け鳳仙に見事勝利します。

「お前(の身体)をいただく」

なんとか身請け(縁談)を阻止したかった羅漢は、鳳仙への愛ゆえに彼女の価値を下げるために禁じ手を犯してしまいます。

彼女もなかば合意のもと、2人は身体を重ねたのでした。

その後、鳳仙が身籠ったことがバレて高額の身請け話が破談となり、大損となった妓楼店主はカンカン!

やがて相手が羅漢であることが発覚しますが、ちょうどその頃、身内に問題が起こり羅漢は遊説を命じられ、鳳仙と連絡も取れないまま短期で戻れるはずが3年も帰れなくなってしまうのです。

羅漢と鳳仙の純愛の結末

鳳仙は連絡のとれなくなった羅漢に捨てられたと勘違いし、猫猫を産んだあと心を病んでしまいます。

彼女は「指切りの呪い」をするほど本気で羅漢を愛していました。

さらに身請け話の不始末で上得意の信用を失い店が傾きかけたことで、緑青館主(やり手婆)の恨みを買ってしまった彼女は、借金(賠償)のかたに遊女(風俗嬢)に落とされてしまいます。

安価で何人もの客の相手をさせられた挙句、性病(梅毒)を移され身も心もボロボロになっていったのでした。

そんな鳳仙の状況を知らない羅漢は、3年の任期を終え帰還すると真っ先に彼女に会いに行きます。

しかし、すでに彼女の姿はありませんでした。

すれ違いで終わった2人の関係

事実として2人は運命に引き裂かれたことになります。

その後も鳳仙に会おうと何度も妓楼を訪ねますが、恨みの消えない店主(やり手婆)にこっぴどく殴られ門前払いされる羅漢。

やがて月日が経ち、あるとき花街で薬屋を営む伯父(羅門)が連れていた1人の少女を見かけます。

その幼い少女はかつて自分が愛した鳳仙にとても良く似ていて、ある特徴から彼は少女を我が子だと確信します。

それ以降、羅漢は少女(猫猫)を引き取ろうと、しつこく付きまとうようになっていったのです。

羅漢と猫猫の関係~親子(父娘)のきずな~

猫猫は17年前、羅漢と鳳仙との間に生まれた娘です。

しかし、猫猫は生まれてすぐ養父(羅門)に引き取られたため羅漢が実の父だとは知らず、やたらしつこくつきまとう“うさん臭いおっさん”としか思ってはいません。

猫猫自身も複雑な環境で育ったせいか、割とドライで母親に対しても深い愛情があるわけではなく、自分は遊女が客とイタして失敗してたまたまできた子供だくらいの認識です。

【薬屋のひとりごと】羅漢のその後


事が起こるのは、猫猫がひょんなことから後宮勤めとなって壬氏と関わるようになったことがきっかけでした。

羅漢と壬氏はお互いに猫猫との関係を探ろうと近づくのですが、壬氏が猫猫を身請けし想いを寄せている事に気付いた羅漢は、父親として邪魔されたと思ったのか、猫猫を取り戻すべく動き出します。

園遊会後、親子対決に!

とはいえ、血は争えないのか親譲りともいうべきか天性の勘の鋭さで、猫猫も羅漢が実の父ではないかと気付いているようすも。

このあとの場面は涙をさそう感動シーンです!

↓くわしくはこちらをどうぞ↓
⇒羅漢の身請けが泣ける!!

まとめ:【薬屋のひとりごと】羅漢の正体とは?変人軍師は猫猫の父親

『薬屋のひとりごと』に登場する羅漢について、正体や過去(鳳仙や猫猫との関係)、その後を解説しました。

最初はただの胡散臭いキモキャラかと思いましたが、今回解説したように彼の正体がわかるとイメージが一新します。

不幸な生い立ちから幸せを掴んだかに思えたつかの間、引き離されふたたび這い上がるという運命に翻弄された男といった印象ですよね。

ただ1人を一途に思い続けるピュアな一面も垣間見られ、個人的にはイチオシのキャラになりました。

スピンオフでも1クール作れそうなキャラに思えましたねw(言い過ぎ?)

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