「呪術廻戦」に登場する呪術高専京都校のキャラクターであるメカ丸と三輪霞。
作中ではこの二人の関係性について明確には描かれてないものの、「ひょっとして?」というそれぞれの秘めた想いをイメージさせるシーンはいくつかあります。
さらにある重要なシーンでその結末が回収されるのですが・・・
今回はメカ丸と三輪霞との関係に注目し、その結末についてくわしく解説します。
*この記事ではネタバレを含む内容がありますので、気になるかたはご注意を!
【呪術廻戦】メカ丸と三輪の関係は?メカ丸は三輪が好き!(ネタバレ)
メカ丸は、天与呪縛の影響から不自由な身体をもつ与幸吉(むたこうきち)が、術式で遠隔操作するロボット型の傀儡(くぐつ)。
そんなメカ丸(与幸吉)に対し、いつも明るく接していたのが京都校の仲間、三輪霞(みわかすみ)でした。
メカ丸の望みは、いつか五体満足で健康な身体を手に入れて仲間たちと直接ふれあい、そして大好きな人を側で守ることです。
三輪を好きだったメカ丸
天与呪縛の影響で自由に動けない与幸吉は、自身の傀儡・メカ丸を分身として京都校2年生の仲間たちと一緒に呪術師をしていました。
高専では学生としてコンプレックスを抱えながらも仲間たちと少しずつ打ち解けていくなか、こんな自分にも普通に接してくれる仲間たち、特に三輪霞にだんだん惹かれていき、やがて好意を寄せていく与幸吉。
いつでも脳裏に浮かぶのは三輪のことでした。
そのうち「身体が戻って(幸吉として)自由に三輪のそばでいつでも彼女を守りたい。」と強く願うようになっていきます。
内心では所詮叶わない夢と知りながらも淡い期待を抱くメカ丸(与)。
呪術師という過酷な境遇のなか、ともに生きる仲間としてだけでなく、おそらくメカ丸にとっては三輪の存在が生きる希望になっていたのでしょう。
こちらもどうぞ↓
三輪の想い
作中で三輪が仲間たちに対しどう思っているかを語るシーンがあります。
「呪術師って職業病なのかな。」
「それまではお互い仲良しでもどこか一線を引いてた。」
「仲良くなりすぎるといなくなった時ツラいもんね。」
(10巻82話より)
非術師のどちらかといえば貧乏な家庭で育った三輪にとって、呪術師として名のある家庭や才能あふれる仲間たちに囲まれ気後れしながらも、「自分も強くなりたい」という想いは人一倍強かったようです。
また、彼女らしい「守れる存在になりたい」という仲間を大事に想う優しい心もあります。
そのなかにメカ丸も当然入っていました。
とはいえ、その優しさゆえ上のような理由で、仲間とは友達以上の深い関係になることを無意識に抑えてもいたよう。
大事だから仲良くならないなんて、複雑な心境ですね。
2人の関係 メカ丸&三輪のシーンは?
そんなメカ丸と三輪ですが、作中でお互いについて二人の関係を示唆するようなシーンがいくつかあるのでご紹介します。
・パンダに夢をたずねられたメカ丸が、仲間について回想するシーン。(5巻39話)
バレンタインに三輪が、メカ丸に義理チョコの代わりにエボルタの単三電池を渡すシーンが描かれます。
純粋な三輪が、仲間の西宮や真依の冗談を真に受けて、というほのぼのエピソードですが、アニメではこのシーンからメカ丸が「オレはそういうんじゃ・・・」と戸惑いながらも少しうれしそうな様子が読み取れます。
・メカ丸が真人と戦う直前、三輪がメカ丸に課題のノートの提出を求めるシーン。(9巻79話)
メカ丸は三輪に眠ると伝えて動かなくなるのですが、動かなくなったメカ丸を三輪は指でツンツンして寝たか確認をしています。ここでも二人の距離感の近さで関係性が少しわかります。
・眠ったメカ丸の隣で三輪が仲間に対する想いを独り言のように語るシーン。(10巻82話)
交流会以降、仲間への気持ちが強くなったことを語る三輪は「メカ丸とももっと仲良くなりたい。だからいつか会いに行くからね」と眠っているメカ丸に告げます。
しかし、このときすでにメカ丸はこの世に・・・。三輪は当然知りません。
・渋谷へ移動中の三輪が車内でメカ丸からのメッセージを聞くシーン。(15巻128話)
渋谷でテロ集団と交戦中の東京校に加勢のため、新幹線で向かう京都校メンバー。ここで三輪はメカ丸の現状や本心を聞くことになります。
遅すぎた告白。
ここがメカ丸と三輪の最後の会話シーンとなるのですが、このシーンについてはくわしく解説していきます。
【呪術廻戦】メカ丸の最期シーンが泣ける!
メカ丸はついに、三輪に今まで心にしまっていた彼女への気持ちを独白するのです。
三輪に届いたメカ丸の告白
新幹線で東京へ向かう道中、突然三輪の耳にメカ丸の作ったミニ丸(メカ丸型の小型通信機)から引き返せと幸吉の声が。
「弱いのはオレだ 弱いからやり方を間違えた・・・」
「大好きな人がいたんダ」
中略
メカ丸が内通者として偽夏油側に加担していたこと、京都校のメンバーを渋谷へ行かせないように裏で手をまわしていたこと。
そして三輪への想いなどメカ丸が語るにわかには信じがたい内容に三輪は動揺を隠しきれません。
「時間だ さよなら今まで・・・」
そしてメカ丸(与幸吉)は別れの言葉を口にします。
「いや!さよならなんて言わないで!!」
しかしそんな三輪の願いもメカ丸に届くことはなく。
「幸せになってくれ・・・」
このとき、すでにメカ丸(与幸吉)はこの世にいなかったのです。
実はメカ丸のこの声は、呪力で会話形式に録音されたものでした。
つまり、三輪が聞いていたのは、メカ丸の死後というタイミングだったのです。
自分が内通者(裏切り者)だと明かしたメカ丸。
大声を上げ泣き叫ぶ三輪。
三輪の涙の意味は?
「どんな形であれオマエが幸せなら、俺の願いは叶ったも同然だ。」
大好きな人をどんな形であれ守りたかったというメカ丸(与幸吉)。
三輪はメカ丸が自分のことが好きだったこと、そして自分たちのために命をかけて守ってくれたこと、そしてもうこの世にはいないということを悟り、大粒の涙をこぼし泣き叫んだのでした。
このことから、三輪自身もメカ丸に対する好きという想いに気付いたのでしょう。
なんでもっと早く気付けなかったのかという後悔の涙でもあったように感じます。
メカ丸と三輪の新幹線の会話は何巻(何話)?
これらのメカ丸と三輪の泣けるエピソードは、原作コミック15巻(128話「渋谷事変㊺」)に描かれています。
アニメではおそらく2期「渋谷事変」のどこかであるはずです!
ほかの京都校メンバーも事実を知り、メカ丸の裏切りというよりメカ丸の気持ちやそこまで彼を追い詰めた偽夏油への恨みのほうが強く、怒りに打ち震えるメンバーたち。
車内には三輪の泣き叫ぶ声が悲しく響き渡る・・・
まとめ:【呪術廻戦】メカ丸と三輪霞の関係|恋人同士になる展開はあった!?
今回は本編で渋谷事変前のメカ丸と三輪霞との関係に注目し、その結末についてくわしく解説してみました。
三輪の言うとおり、京都校メンバーたちに強い絆があることもわかりますし、メカ丸なりの自分にできる最大限の優しさが生んでしまった悲劇。
もしちがう道があったならきっと、というメカ丸と三輪の関係の結末としては残念でなりませんね。